海と毒薬

海と毒薬 (1986)

太平洋戦争末期に実際に起こった米軍捕虜に対する生体解剖事件を描いた遠藤周作の同名小説を、社会派・熊井啓監督が映画化した問題作。敗色も濃厚となった昭和20年5月。九州のF市にも毎晩のように米軍機による空襲が繰り返されていた。医学部の研究生、勝呂と戸田の二人は物資も薬品も揃わぬ状況下でなかば投げやりな毎日を送っていた。

公開日
1986-10-17
TMDB
7.0 / 10 (16)
上映時間(分)
2時間3分
ジャンル
ドラマ, 戦争
監督
熊井啓

キャスト

豆知識

  • 原作:海と毒薬
  • 受賞:1 · ノミネート:0. 主な受賞:銀熊賞

『海と毒薬』(うみとどくやく)は、1986年制作の日本映画。原作は遠藤周作の同名小説。全編白黒作品。1987年の第37回ベルリン国際映画祭・銀熊賞審査員グランプリ受賞作。第60回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位及び日本映画監督賞受賞作。

製作

監督・脚本の熊井啓は、1970年の『地の群れ』の後、日活に企画を提出したが、当時日活は潰れかけていて駄目で、それで各社に打診したが「暗くて重くて難しいという映画の当たらない3大要素を全部兼ね揃えている」などと敬遠され、10数年が過ぎた後、ある実業家から「制作費を出してやる」という申し出があり、17年の時を経て映画が製作された、と述べている。熊井は「昭和33年に原作を読んで衝撃を受けたが、読み返す度にその衝撃が新たになる。最近の世相は、かつての時代に逆戻りしつつあるのではないかと危惧しているが、それをこの映画で警告したい」と話した。

撮影は大半、『MISHIMA』や『ドレミファ娘の血は騒ぐ』など、数多くの映画やTVロケが行われた初台の東京工業試験所跡をF帝大に見立てて行われた。

熊井啓の自伝『映画と毒薬』(1987年 キネマ旬報社)に、捕虜の人体実験の場面(鼓動する心臓を鷲掴みにするショッキングなシーン)は買ってきた豚を開胸し撮影したという。

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