箱男

箱男 (2024)

それは、人間が望む最終形態

完全な孤立、完全な孤独を得て、社会の螺旋から外れた「本物」の存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、街中に存在し、一方的に世界を覗き見る『箱男』。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、遂に箱男としての一歩を踏み出すことに。しかし、本物の『箱男』になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。存在を乗っ取ろうとするニセ箱男(浅野忠信)、完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)、 “わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)......。果たして“わたし”は本物の『箱男』になれるのか。そして、犯罪を目論むニセモノたちとの戦いの行方はー!?

公開日
2024-08-23
TMDB
6.8 / 10 (7)
上映時間(分)
2時間1分
ジャンル
ドラマ
監督
石井岳龍

キャスト

豆知識

  • 原作:箱男

『箱男』(はこおとこ)は、2024年8月23日公開の日本映画。監督は石井岳龍、主演は永瀬正敏と浅野忠信。PG12指定。1973年に安部公房が著した同名の長編小説を原作とする。

製作

安部公房が1973年に著した長編小説『箱男』は、20数か国で翻訳・出版されており、熱狂的な読者を持つ作品とされるが、テーマの難解さが理由で映像化は困難とされていた。

1992年、映画監督の石井聰亙(後に石井岳龍に改名)は安部と初めて対面した。安部は石井の『逆噴射家族』や『ノイバウテン 半分人間』などの作品を観ており、石井は「娯楽にしてくれ」の言葉とともに映画化の承諾を得た。安部が急逝したのは1993年1月のことである。

1997年には製作が開始され、日本とドイツの合作映画となる予定だった。後に石井作品の常連となる永瀬正敏にとって石井との初仕事であり、クランクインの1か月前からハンブルクに滞在し、ホテルの部屋で段ボール箱を被って役作りを行った。しかし、日本側の製作資金の問題が原因で、クランクイン直前に製作が頓挫した。永瀬の他には佐藤浩市の出演も決定していたが、永瀬と佐藤は19年後の2016年公開の映画『64-ロクヨン- 前編 / 後編』で初共演を果たしている。

安部の死去後には娘の安部ねりが著作権を引き継いでいる。1997年版の脚本はアクション要素が強く、安部ねりからは製作を再開する場合の原作への忠実さを要望された。石井は様々な場所で製作の再開を持ちかけたが、なかなか良い返事が得られなかった。

2013年、コギトワークスの関友彦が石井の企画に興味を示し、 2015年には映画の初稿が完成した。関は8年間にわたって出資者探しに奔走し、2022年にはハピネットファントム・スタジオの参画が決定した。

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