幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 (1970)

A young man goes missing after visiting his girlfriend's isolated country home. His sister and her boyfriend trace him to a creepy mansion, but their search becomes perilous when they uncover a gruesome family history.

公開日
1970-07-04
TMDB
6.9 / 10 (63)
上映時間(分)
1時間11分
ジャンル
ホラー, 謎
監督
山本迪夫
シリーズ
Bloodthirsty Collection

キャスト

豆知識

『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』 は、1970年(昭和45年)7月4日に公開された日本の映画。製作・配給は東宝。監督は山本迪夫、主演は松尾嘉代。カラー、シネマスコープ作品(ワイド)。上映時間は71分。

制作

プロデューサーの田中文雄によれば、当時の東宝は映画斜陽期にあって興行成績がジリ貧となっており、新味を求めた企画として田中の「好きな題材」という怪奇路線に材を求め、イギリスのハマー・プロの「ドラキュラ映画」を参考に、「日本にもドラキュラを」との趣向で本作品が企画された。本編監督を担当した山本迪夫の嗜好はショック場面で押す「ショッカー映画」だったので、田中の嗜好であるおどろおどろしい「怪奇映画」と両者の要素を織り込んだ形でストーリーが練られた。

田中は楳図かずおのファンでもあり、楳図の漫画作品『ミイラ先生』や『赤んぼう少女』などの作品からイメージを構築した。直接の原案として、「催眠術で死者を蘇らせる」という、エドガー・アラン・ポーの怪奇小説『ムッシュー・バルディモアの真相(ヴァルドマール氏の症例の真相)』を下敷きにしたと語っている。

さらに、田中は制作前に松竹から『吸血鬼ゴケミドロ』(1968年)を借りて参考試写を行った。「明るく楽しい東宝映画」という従来路線とは異なる怪奇映画企画に、スタッフには戸惑う向きも多かったという。野々村夕子役には小林夕岐子が選ばれたが、小林は脚本を読んでこの役が気に入り、大乗り気で演じたと語っている。出演者には、東宝の俳優よりも日活からフリーになった俳優が多く参加している。ヒロイン役の松尾嘉代は、本作品の直前に山本が監督していたテレビドラマ『恋の罠』にも主演しており、姉殺しの犯人を追う妹という本作品にも通ずる役どころを演じていた。

山本の発案で、小林の吸血鬼メイクには瞳を金色にするためにカラーコンタクトレンズが使われた。小林によればこのレンズはまったく視界が無く、撮影のたびに物にぶつかりそうになったが、ビジュアル面で絶大な効果を上げただけでなく、それがかえって不安な印象を画面に与えたと評価されている。この手法は次作『呪いの館 血を吸う眼』にも引き継がれた。ミイラ化した佐川は、特殊メイクで表現している。

音楽は眞鍋理一郎が担当した。ゴシックホラーの雰囲気に合わせてチェンバロを使用し、西洋的な音楽としている。

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