雪の断章 情熱 (1985)
雪の断章-情熱-
広瀬雄一は、7歳の少女伊織と出会い、彼女を自分のアパートへ連れ帰った。みなし児だった伊織は、那波家にひきとられたが、ひどいこき使われ方をされていた。人間不信に陥っていた彼女を、雄一はひきとるため那波家を訪ねる。東京に家のある雄一は、仕事で札幌に赴任しており、彼の面倒は家政婦のカネが見ていた。カネは反対するが、親友、津島大介の励ましもあって、雄一は伊織を育てる決心をする。十年の歳月がたち、伊織は17歳。雄一は伊織に北大を受けさせようとしていた。彼女の高校には、同じく北大を受けようとする那波家の次女、佐智子もいた。そして伊織の住む雄一のアパートに、那波家の長女、裕子が引っ越して来た。裕子の歓迎会がアパートの住人たちによって開かれ、見事な舞踊をみせた彼女は、一たん自室へ引きあげた。伊織がコーヒーを運び、再び裕子の部屋を訪れた時、裕子は死んでいた。青酸で殺されたことが検証され、伊織は重要容疑者として刑事の吉岡につきまとわれる。自室を警察に荒らされ、またカネから、雄一は伊織がひとりの女として成長する時を待っていると言われ、伊織は二重のショックを受ける。そして、雄一に“偽善者”という言葉を吐いてしまう。雄一のフィアンセだという細野恵子がアパートを訪れた。恵子は伊織が結婚の障害になっていると告げる。大介の誕生日が来た。大介の部屋に、彼に内緒で花束を持ち込んだ伊織が見たものは、殺人事件の真相をうかびあがらせた。伊織は家出し、尾行していた吉岡に補導された。彼女は真犯人を知っていると告げる。迎えに来た雄一は、北大だけは受験しろと言う。大介が伊織を函館へ誘い出した。函館は故郷であり、自分もみなし児であったことを告白する大介。春、伊織は北大に合格した。博多転勤となった大介は、伊織について来てくれと言う。伊織は頷いた。大介が九州へ発つ前日、吉岡が現われ、一生容疑者として汚名を背負って生きる伊織に、真犯人を告白するよう忠告した。翌日、大介が服毒自殺をしたと知らせがはいった。遺書の中で、大介は彼の両親が裕子の父親がもとで自殺を計り、そのための犯行だと告白していた。また、雄一を頼って生きろと伊織に言い残していた。伊織は雄一のもとから出る決心をするが、引き止められる。そして、雄一と伊織はお互いの気持を確認しあうのだった。
キャスト
- 斉藤由貴 — Iori Natsuki
- 榎木孝明 — Yuichi Hirose
- 世良公則 — Daisuke Tsushima
- レオナルド熊 — Detective Yoshioka
- 高山千草 — Superintendent
- 岡本舞 — Yuko Naba
- Kyôko Fujimoto — Sachiko Naba
- 河内桃子 — Kane
- 東静子 — Female Vagrant
- 塩沢とき — Teacher
- 中真千子 — Mrs. Naba
- 小川範子 — Young Yuko Naba
豆知識
『雪の断章 -情熱-』 は、1985年12月21日に公開された斉藤由貴主演(初主演)、相米慎二の監督による日本映画。東宝映画製作、東宝配給。
製作
製作発表時には1985年9月末クランクイン、同年11月中旬クランクアップと発表されていた。
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