この空の花 長岡花火物語

この空の花 長岡花火物語 (2012)

新潟県長岡市に暮らす昔の恋人だった教師の片山から、生徒が創作した「まだ戦争には間に合う」という名の舞台と花火を見てほしいと手紙で伝えられた地方紙記者の玲子。その機会を生かし、彼女は東日本大震災の被災者を迅速に受け入れた同地の様子も見て回ることに。市内を旅する中で不思議な出来事と人々に次から次へと遭遇する玲子は、それらすべてが空襲や地震から立ち直ってきた長岡の歴史と密接にかかわってくることに気付く。やがて彼女の旅は、過去、現在、未来といった時間を超越したものへと変わっていく。

公開日
2012-05-12
TMDB
6.8 / 10 (16)
上映時間(分)
2時間40分
ジャンル
ファンタジー, ドラマ, 戦争
監督
大林宣彦

キャスト

豆知識

『この空の花 -長岡花火物語』 は、2012年4月7日に公開された大林宣彦監督の日本映画作品。1945年の長岡空襲とその後の長岡花火への流れを描いたセミドキュメンタリー映画である。また大林自身初めて全編デジタル撮影により製作した長編劇映画である。

製作

大林は昔から花火は好きで、作品にも登場させているが、開催日を土日曜に定めた客寄せにイベント、花火大会は大嫌いだった。友人に長岡の花火に誘われたとき、「週末は用事があるから」と断ったら、「今年は水、木曜日。毎年8月1日に始めて、2日、3日とやるんです。雨の日でもやるんですよ。その日でないと意味が無いから」と言われた。それで初めて長岡の花火が、1945年8月1日の中心部市街地の八割が焼失した長岡空襲の追悼の花火だと知った。それで花火を夫婦で見に行き、一緒に見た森民夫市長から「空襲で両親を亡くしたり、背中の赤ん坊を失った人は、未だに長岡の花火を見ることが出来ません。じゃあ、なぜそんな怖い花火を上げるかというと、私たちは一番忘れたいことをしっかりと心にとどめておくように、次に生きる子どもたちに伝えないと、また同じ過ちを犯してしまう。だから毎年、同じ日、同じ時期に花火を上げるんです」と聞いた。

弓削希美役で出演する山崎紘菜は本作が初めてセリフのある役。オーディションに合格して役を勝ち取ったが、出演シーンの撮影は数日で終わった。大林監督から「自分の出番以外も、現場にいることで分かることもあるよ」と言われ、そのまま1ヶ月長岡に滞在し、映画製作をずっと見た。当時から女優をメインにやっていきたい気持ちはあったが、「本当に1から大林監督に教わった気がする」などと話している。

石川浩司の山下清役キャスティングは、大林監督の娘・大林千茱萸が当時石川が在籍していたバンド「パスカルズ」のファンで、石川に直談判して出演してもらった。石川はたま解散後は、ランニングシャツは封印していたが、映画のために一肌脱いだ。2014年の『野のなななのか』で、野の楽師として「パスカルズ」が出演しているのもこの縁。石川は久しぶりに着たランニングシャツの着心地がよく、以降ランニングシャツを復活している。

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