行きずりの街

行きずりの街 (2010)

出逢ったのは、絶望か、愛か。

塾講師の波多野は、失踪した塾の教え子・広瀬ゆかりを捜すため、再び東京へ。失踪事件の背後に12年前自分を都内の名門女子高から追放した男たちがいることを知り、かつての学園関係者が出入りしていた六本木のバーを訪れる。が、そのバーを経営する女性は波多野の生徒で別れた妻・雅子だった。

公開日
2010-11-20
上映時間(分)
2時間3分
ジャンル
ドラマ
監督
阪本順治

キャスト

豆知識

『行きずりの街』(ゆきずりのまち)は、志水辰夫の小説である。

製作

製作・企画はセントラル・アーツ代表・黒澤満。2006年頃、黒澤プロデューサーから脚本の丸山昇一に「トオルで『行きずりの街』やりたいんだけど」と話があった。丸山も原作を読んでおり「独得の乾いているけど湿ってる感がいいな」と感想を持っていた。丸山は当時『カメレオン』の準備をしていて、『カメレオン』が良かったことから黒澤と丸山で本作も阪本順治監督に撮ってもらおう」となった。仲村トオル主演、丸山昇一脚本、仙元誠三撮影、渡辺三雄照明、黒澤満プロデュースと久しぶりにセントラル・アーツの『色』が出たハードボイルド・ラブストーリーとなった。阪本監督作品のカメラは主に笠松則通が務めていたが、仙元が阪本監督に「俺ともたまにはやれよ!」と脅し、阪本が「やります!黒澤さんのスタッフでやります!」と応え、セントラル・アーツの スタッフを中心に編成された。

阪本監督にとってはキャリア初といっても過言ではない恋愛劇で大きな挑戦だった。「ミステリーの中にも、人との関係やその心理を深く描かれている原作に惹かれた」と話し「恋愛ものではあるけれど、人が再生していく物語として捉えましたね。なので『自分は男だから』と考えるのではなく『人間』として男女の姿を描きました」「信頼を寄せる俳優たちをより"役に見える"よう、セリフのない"間"の演出を徹底した」などと述べている。

仲村トオルにとってセントラル・アーツは産声を上げ、育ててもらった場所。黒澤から「阪本順治監督で丸山昇一三が脚本」と言われたら断る理由は一つもなかった。

窪塚洋介演じる中込安弘は、原作からセリフが大きく変えられている。窪塚は2000年代のセントラル・アーツを支えた役者。窪塚は「この映画は東京タワーが東京の象徴だった時代の映画」などと述べている。

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