ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 (1960)
Lt. Koji Kitami is a navigator-bombardier in Japan's Naval Air Force. He participates in the Japanese raid on the U.S. Naval Base at Pearl Harbor in 1941 and is welcomed with pride in his hometown on his return. As Japan racks up victory after victory in the Pacific War, Kitami is caught up in the emotion of the time and fights courageously for the standard of Japanese honor. But his assuredness of his government's righteousness is shaken after the Japanese navy is defeated in the debacle of Midway.
キャスト
- 夏木陽介 — Lt. Koji Kitami
- 三船敏郎 — Admiral Tamon Yamaguchi
- 鶴田浩二 — Lt. Tomonari
- 佐藤允 — Lt. Matsuura
- 三益愛子 — Sato
- 田崎潤 — Captain
- 志村喬 — Tosaku
- 上原美佐 — Keiko
- 小林桂樹
- 三橋達也
- 小泉博
- 宝田明
豆知識
『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』 は、1960年(昭和35年)4月26日公開の日本の戦争映画。製作・配給は東宝。監督は松林宗恵、主演は夏木陽介。
製作
本作品のスタッフ向け試写では、試験的に4チャンネルステレオ音響システム「多元磁気立体音響」が冒頭部に用いられ、この方式は翌年から本格的に導入された。
主演の夏木陽介は、それまで俳優はいつ辞めてもいいという考えであったが、本作品の撮影を経て俳優を続けていく覚悟を固めたという。特に結婚式のシーンでは、演じながら感動し俳優として初めての快感を得たと述懐している。
本作品撮影時に、ハリウッド俳優のチャールトン・ヘストンが東宝撮影所へ見学に訪れた。後にヘストンは本作品の映像を流用した『ミッドウェイ』に出演している。
シナリオ執筆の段階で映画でのリアリズムの表象を巡って脚本の橋本忍と監督の松林宗恵の意見が二分するという問題が起こった。ミッドウェー海戦でのアメリカ軍機動部隊の艦載機の攻撃に対し、最後まで残った空母飛龍の司令部は総員退艦を決定して主人公の北見中尉たちは海上に逃れるが、兵士たちは飛龍から海に飛び込みランチへ次々と乗り上がろうとする。橋本の脚本の第一稿と第二稿では、大勢の漂流者が船べりに手をかけランチが転覆しそうになり、ランチ上の指揮官が抜刀して漂流者の腕を次々に切っていくというシーンがあった。これに違和感を覚えた松林は協議の結果、橋本に書き直しを求め第三稿の決定稿ではそのシーンはカットされ、完成した映画では逆にランチが漂流する主人公たちを救助する場面になった。
戦争映画研究家・作家の永田喜嗣は、橋本にとっては「誰が何をしたか」が重要であり、戦争加害者を明確にすることこそ反戦につながるという信念があったが、松林が持っていたのは「誰が何をしたか」よりも戦争全体を観察して戦争という行為そのものを「悪」とする視点であり、そこでは戦争加害者という具体的な存在が無用になったとしている。
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