五月みどりの かまきり夫人の告白 (1975)
Midori Satsuki stars as a serial seducer who destroys one man’s life after another. Finally she seduces a professional killer, with disastrous consequences.
キャスト
- 五月みどり — Midori
- 山城新伍 — Tsushima
- Yuki Morisaki — Sayuri Hoshikawa
- 浪花五郎 — Butler
- Tetsuo Ohshita — Yukawa
- 衣麻遼子 — Shizuko Yukawa
- 藤沢徹衛
- 福本清三
- 星野美恵子
- 五十嵐義弘
- 北村英三
- 丸平峰子
豆知識
『五月みどりのかまきり夫人の告白』(さつきみどりのかまきりふじんのこくはく)は、1975年公開のポルノ映画(一般映画)。主演:五月みどり、監督:牧口雄二、脚本:安西英夫。東映京都撮影所製作、東映配給。併映『新仁義なき戦い 組長の首』。
製作経緯
当時の東映社長・岡田茂直々の肝いり企画。映画タイトルも岡田による命名。1974年暮れ、『エマニエル夫人』が日本で公開されるや、シルビア・クリステル扮する有閑夫人がファッショナブルな映像で奔放にセックスする映画を、女性向きの「ソフトポルノ」などと宣伝して女性客が殺到し配収17億円の大ヒット。当時弱小だった日本ヘラルドの大当たりを見た日本の興行界は便乗作品を企画した。日本ヘラルドは上映館の狭い劇場が多く満員で入場をお断りされるお客があぶれると予想したのである。日本でもセックスに自由な女性タレントを求め、そのターゲットにズバリ当てはまったのが1974年夏に『平凡パンチ』誌上に熟女ヌードを発表した五月みどりだった。このヌード披露は、お尻の青い女の子をぶっ飛ばして、五月は一気にオナペット女王になり、以降の大活躍で、女上位の象徴的スターになった。しかしながら『エマニエル夫人』のシルビア・クリステルが当時22、3歳で、同作には若妻の性の目覚めがテーマとしてあったが、五月みどりはこのとき36歳である。
最初は成沢昌茂脚本、井上昭監督で進められていたが、脚本の初稿がかなりどぎつかったことから、五月からのクレームで変更された。脚本の安西英夫は野波静雄のペンネーム。実際は一般映画にしないと客層が限定されることから、三度も脚本を書き直し、さわやかポルノのような内容になった。結果的に牧口雄二監督で大成功した作品である。
1975年9月26日、銀座東映本社会議室で製作発表記者会見があり、主演五月みどり、岡田茂東映社長、大野五月プロ社長ら関係者が出席。席上、岡田社長が「当代お色気ナンバー・ワンの五月みどりさんに出演を快諾してもらった。出演してもらう以上、彼女のお色気を100%生かしたい。『かまきり夫人』は五月みどりの男性悩殺第一弾だ。第二作には今東光原作の『こつまなんきん』を正月もの(正月映画)に考えている」などと話した。岡田は五月主演で第三弾まで構想していた。五月は「ポルノのイメージが強すぎるのと、18、9(歳)の体ではないので出演をまる4ヵ月悩みました。わたしってしなきゃいられないというのじゃないの。いなきゃさびしい女なの。週刊誌に45人って書かれたけどあれはウソよ…3人です。主演映画ということで決心するまでは悩んだが、決った以上監督さんたちにおまかせして楽しんでいただく映画にしたい。わたし、前貼りを付けるのは嫌いなの。撮影のときは生まれたままの姿でカメラの前に立ちます。
五月の淫女伝説は前述のように本作の前年、1974年夏に『平凡パンチ』誌上に突如ヌード写真を発表したことに始まる。当時35歳の二児の母であった年増歌手のヌードは世間をアッといわせ、しかも熟れた肉体には、若くて青臭いヌード女優にはない、濃厚で芳醇なエロスがあり、日本の熟女信仰はこの時に始めるとも評される。ヌードの発表はこの年発売したシングル『わたし今夜もイライラよ』の宣伝目的であったが、それまで脱ぐのは恥ずかしくて考えもしなかったというが、いちどヌードを撮ってもらうと「仕事となれば、なんでもないぞと思うようになった」という。これを受けてオファーされたのが本作であった。五月は1971年に西川幸男と離婚した後、ドサ回りを続けていたが、8つ年下のプロボウラー・坂部雅彦との恋で若返り、『平凡パンチ』にヌードを披露するという捨て身の作戦が当たり、再び一線に復帰した。坂部は五月の実弟・西城正明の僚友。
2012年の沖縄国際映画祭では、熟女好きを公言するピース・綾部祐二、ロバート・秋山竜次らが参加して本作の上映会が開催され五月みどりも登場。「30代はセックスのことばかり考えていました」などの変わらない大胆発言のリップサービスをした。五月の衣装は冒頭のネグリジェを始め、ほとんどが自前の私服だった話した。
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