ボクサー

ボクサー (1977)

In the midst of a match, Hayato, a successful boxer, has had enough of the sport. He lets himself get knocked out, and quits boxing, leaving his wife and living alone with his mangy dog. One day a young mediocre boxer knocks at the door and wants to be Hayato's apprentice.

公開日
1977-10-01
TMDB
7.2 / 10 (8)
上映時間(分)
1時間34分
ジャンル
ドラマ
監督
寺山修司

キャスト

豆知識

『ボクサー』は、1977年に公開された日本映画。主演:菅原文太・清水健太郎。監督:寺山修司。製作:東映東京撮影所、配給:東映。元ボクサーの男が、自身の弟を事故で死なせた新人ボクサーの若者との確執を経て、かつてのチャンピオンの夢を託すドラマを描く。

製作

菅原文太10年越しの企画で、具体的に東映に企画を提出していたが埋もれたままになっていたといわれる。岡田茂東映社長が菅原の企画の熱意に応じた。

1977年8月10日に銀座東急ホテルであった製作会見で、岡田東映社長から企画成立経緯について以下の説明があった。

「文太、小野田(啓・宣伝部長)、天尾(完次・企画部長)らが『ロッキー』を見て感心し、ぜひ日本版をやりたいと企画を持って来たが、日本ではボクシング映画は当たったためしがなく拒否権を発動していた。ところが営業部を抱き込んだり、主演に人気ナンバー1の清水クンを担ぎ出したり、ボクシング界の歴代チャンピオンを引き出したり、日本ボクシング界が全面協力するということで、何としても、という彼らの熱意を買った。文太の執念に負けたということです。この作品は東映の選挙で言えば全国的な大作路線への方向転換の第二作であり、責任を持ってやれと言ってある。監督に寺山君というのは私にとっては想像を絶する起用だが、どんなものが出来るか楽しみにしている」。

実写のボクシング映画は1960年代に特に日活がよく作っていたが、日本映画の斜陽もあり、日本のメジャー会社では長い間、実写のボクシング映画は作られておらず、よく企画が通ったといわれた。当時はスポーツ映画は当たらないというのが日本映画では定説だったため、東映の実験的な試みは注目された。そのため、邦画では久しぶりのボクシング映画となった。

岡田社長は当初、映画化をなかなか許さなかったが、このタイミングで企画が通ったのは、"日本版『ロッキー 』"と当時盛んにいわれたように、1977年4月に日本でも公開された『ロッキー』大ヒットの影響が大きかったと見られ、『ロッキー』公開直後の映画誌に、菅原が「『いやあ『ロッキー』って映画すごいね。無名の俳優がこれ1本でアカデミーにノミネートされたっていうじゃないの。おれも40歳を過ぎたけど、やるとなれば今年だね。秋にやるって会社と約束も取り付けたし..』 菅原文太、近ごろごきげんである。念願のボクシング映画実現が近づいたからだ」という記事が載る。ただ菅原の企画提出は『ロッキー』より大分前なので、(実現の経緯を別にすれば)『ロッキー』の便乗映画ではない。

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