226 (1989)
昭和が最も熱く震えた日。
国際連盟を脱退し国際的に孤立していた日本は、国内でも政治不安、恐慌や経済不況が蔓延し国民の不満が高まっていた。 こうした状況を憂い憤っていた一部の帝国陸軍青年将校達はひそかに企てていた現政権を取り巻く元老、重臣を粛清し天皇陛下中心の国政を実現すべく昭和維新を実現すべく昭和8年2月21日ついにそれぞれの部隊を巻き込んで決起するが、国民を正義に導くはずの彼らの行動は次第にその思惑とはかけ離れた方向に陥っていく。
キャスト
- 萩原健一 — Shiro Nonaka
- 三浦友和 — Teruzo Ando
- 本木雅弘 — Hisashi Kono
- 勝野洋 — Kiyosada Koda
- 新克利 — Lieutenant Colonel Akira Muto
- 有森也実 — Sumiko Niu
- 芦田伸介 — Kantaro Suzuki
- 藤谷美和子 — Takako Sakai
- 石橋保 — Hachiro Hayashi
- ガッツ石松 — Sergeant Major
- 賀来千香子 — Fumiko Koda
- 金子信雄 — Yoshiyuki Kawashima
豆知識
『226』(ににろく、にいにいろく)は、1989年に公開された日本映画。題字には副題なのか、キャッチコピーなのか不明だが「THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD」という英文が小さく付されている。
製作
昭和の時代が終わると予測した企画。事件から半世紀が過ぎ、ようやく事件に関わった人々の実名が許され、映画化に至った。特筆すべきは、 湯河原で前内大臣の牧野伸顕伯爵を襲撃した青年将校の一人・河野寿(演:本木雅弘)の実兄・河野司(演:根津甚八)が監修した事である。
映画の製作発表は1988年4月4日にあり、制作会社「フィーチャーフィルムエンタープライズ」の第1作と発表された。同社は松竹、松竹富士、松竹第一興行、NIF(日本インベストメント・ファイナンス)、住友商事、東北新社、住信リース、NYKインターナショナル、常和興産9社の出資により、1988年3月31日に発足した映画投資組合。出資金は一口1億円で計12億円。松竹系3社が各2億円で残りの6社が各1億円を出資。映画制作での最大のネックは資金調達のため、松竹が民間の豊富な資金に目を付けた形といえ、投資事業組合は、投資対象がハイリスク・ハイリターンの場合に適した組織で、出資9社はリスクの高い興行である映画に相応しい形態と判断した。ハリウッドでは常態化しているといわれた。出資期間は5年で、この期間を超えて事業を続ける場合は新たに事業組合を設立する。映画制作からビデオ、テレビ、CATV向けの二次使用まで幅広い事業が予定された。利益配分を毎年2月末の決算期ごとに組合員に利益配分する。
主演格の萩原健一と三浦友和はともに「昭和から平成に元号が変わった時期に、この映画に参加したことは人生の忘れられない1ページになる」「青年将校をクーデターに駆り立てていった彼らの純粋な心情には共感できる」などと話した。河野寿を演じる本木雅弘はジャニーズ事務所を退所したばかりで、正式に出演が決まってもいないのに、本木はマネージャーと共に坊主頭になって奥山和由プロデューサーに会いに来た。奥山は、念のために付き合いのあったメリー喜多川に本木の出演を伝えると、暗黙の圧力をかけられ、以後、奥山はジャニーズを出禁となったという。
青年将校の妻役も主演級女優を揃えたが、幸福な日々の回想シーンとして時折挿入されるのみ、それぞれほぼ1シーン、2シーン程度でセリフもほとんどない。
五社英雄監督は誕生日が2月26日で、7歳の時に事件に遭遇した。「昭和を生きて来た監督として、この作品に宿命的なものを感じる」「これまでの作品とは違って心情的なものを入れず、事件をリアルに再現した"状況映画"に仕立てたい」などと述べた。1988年春から製作特報を流し、1988年8月29日、脚本決定稿による本読み開始。1988年10月19日にクランクインした。主たる撮影は京都映画撮影所と、滋賀県草津市の琵琶湖畔に設けられたオープンセット。しかし撮影中に昭和天皇の病気、崩御があり、映画の題材が昭和天皇と関係が深いため、大喪の礼が終わるまで、撮影取材他、宣伝活動を一切自粛した。1989年1月30日、雪化粧の宮城外堀に見立てた会津鶴ヶ城ロケを最後にクランクアップ。エキストラ700人。大喪の礼が明けると松竹は宣伝費に5億円を計上し、公開までの3ヵ月間に大宣伝作戦を行った。
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