東京公園 (2011)
まっすぐにあなたを見つめる。大切な人への思いがあふれだす優しい物語。
東京の公園を訪れては家族写真を撮り続けている大学生の光司(三浦春馬)は、幼い頃に亡くした母親の影響でカメラマンを目指していた。ある日、一人の男性から「いつも娘を連れてあちこちの公園を散歩している彼女を尾行して、写真を撮って欲しい」という突然の依頼が舞い込む。依頼主である歯科医の初島(高橋洋)の態度に光司は迷いを感じながらも、なかば強制されるように依頼を受ける。光司の家には、親友で同居人のヒロ(染谷将太)がおり、彼にだけはこの依頼内容の話をしようとするが、どこか気がとがめて全てを話す気にはなれない。ヒロは、光司の幼なじみの富永(榮倉奈々)の元カレだった。富永は元気な笑顔が魅力の溌溂とした性格で、ヒロと別れてからも光司のバイト先、ゲイのマスター(宇梶剛士)が営むカフェバーを訪れ、食べ物やDVDを持参しては家に出入りしている。マスターはゲイを承知でプロポーズしてきた女性と結婚をしたが、その妻を病気で亡くしていた。カフェバーには光司の義理の姉・美咲(小西真奈美)も足しげく通ってくる。富永は、親の再婚で兄弟になった光司と美咲を楽しそうに眺めながら、今日も酒を片手に大好きなゾンビ映画のことを語るのだった。「潮風公園、よろしく」という初島からのメールが届き、光司は重い腰をあげて公園へと出かける。そこには、百合香(井川遥)がいた。彼女が娘と一緒に東京の様々な公園を散歩する写真を撮るうち、光司は次第に記憶の中の大切な人の面影と百合香を重ね合わせるようになっていく。そんな中、母が倒れたという報せを受け、光司と美咲は両親が住む大島へと向かう。その夜、美咲と光司は二人きりで話をする。百合香のことを語り始めた光司だったが、逆に美咲に富永のことを問われ、光司は戸惑う。やがて、富永の心の中にある深い悲しみ、美咲が心の中にしまってきた切実な愛情、言葉を交わしたこともない百合香の眼差しに触れながら、光司の心は次第に変わり始めていく……。
キャスト
- 三浦春馬 — Koji Shida
- 榮倉奈々 — Miyu Tominaga
- 小西真奈美 — Misaki Shida
- 井川遥 — Yurika Hatsushima / Kyoko Shida
- 高橋洋 — Takashi Hatsushima
- 染谷将太 — Hiro Takai
- 長野里美 — Hiroko Shida
- 小林隆 — Minoru Shida
- 宇梶剛士 — Kenichi Haraki
- 鷲田詩音 — Koji Shida (10)
- 橋爪龍 — Koji Shida (6)
豆知識
『東京公園』(とうきょうこうえん)は、小路幸也の小説、ならびにそれを原作とする青山真治監督による2011年の日本映画。第64回ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞した。
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