友よ、静かに瞑れ

友よ、静かに瞑れ (1985)

旧友の坂口が下山建設の社長に襲いかかって逮捕されたことを知り、新藤は沖縄の小さな港町に帰ってきた。下山建設は町の再開発を担当しており、坂口が経営するホテルを買収しようと嫌がらせや脅迫を続けていたのだ。新藤はそのホテル〈フリーイン〉に泊まり、事件を探り始めた。下山建設の高畠開発部長や、下山と癒着している徳田刑事などに会い、新藤は事件の真相を知った。坂口は、誘拐された一人息子の竜太を助けようとして、下山建設に乗り込んだのだった。そして新藤は、坂口が癌に冒され、余命数ヶ月であることを知る。

公開日
1985-06-14
TMDB
8.0 / 10 (3)
上映時間(分)
1時間43分
ジャンル
犯罪, ドラマ
監督
崔洋一

キャスト

豆知識

『友よ、静かに瞑れ』(ともよ、しずかにねむれ)は、北方謙三の小説、及びそれを原作とする日本映画。1989年にフジテレビで2時間半ドラマも作られている(『友よ静かに瞑れ』)。

製作

崔洋一監督は「前作『いつか誰かが殺される』は赤川次郎物という俺にとっては未知の世界だし、ましてやアイドル映画だった。監督することには、そういう楽しみと苦しみがあった。じゃ、今度は欣喜雀躍の企画とみんなは思うわけだ。しかし、実はこっちの方が苦しいんでね。こういうのが得意かというと冷静になって考えてみると、こういうものは俺初めてやるわけで、なぜかハードボイルドないしアクションというイメージが俺の場合、あるでしょ。得意技と思われてるけど実際はやってないわけで、不思議だね。お話としてはかつてどこかで見た西部劇であろうし、昔からあるパターンのもの。で、結局何が今回の映画を規定しているかというと"今"だろうなという気がする。撮ってる俺は今だし、演じてる方も背景もそうだし、そういう斬り口が見えれば、非常に古典的な類型化された話でもいいんだというところはあるんじゃないかな」等と述べた。

1985年3月10日、沖縄ロケからクランクイン。同年4月末クランクアップ。原作の舞台は山陰の温泉町だが、崔が好きな沖縄に変更した。プロデューサーの黒澤満は崔に「それはお前の趣味だ。この原作を沖縄で撮る必然性は何もない」と猛反対したが、製作者の角川春樹は「やりたければやらせてやれ。あいつが話を沖縄に持って行ってどう料理するか楽しみだ」と賛成した。しかし話が辺野古開発に反対する男の話に決まった際は、崔が劇中で赤旗を振らせる可能性を考慮し、「赤旗だけは振るなよ!」と釘を刺したという。崔は脚本の丸山昇一と話し、もう飛んだり跳ねたりする見せ場が10分か15分に1度という約束事から解き放れようと考え余分な説明は露出させず、地味な流れをつくった。但し、主人公の生き方を原作から崩さないよう心掛けた。主人公の旧友の息子・その少年の目で描かれた設定は、ロバート・B・パーカーの『初秋』を彷彿とさせる。

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