居酒屋兆治

居酒屋兆治 (1983)

山口瞳の小説を降旗康男が映画化。函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人で、今は資産家と一緒になった「さよ」の転落を耳にするが、現在の妻茂子との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、さざなみのような波紋が周囲に広がる。「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と学校の先輩の河原に挑発されても、頭を下げるだけの男。そんな夫を見ながら茂子は、人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた。

公開日
1983-11-12
TMDB
7.2 / 10 (6)
上映時間(分)
2時間5分
ジャンル
ドラマ
監督
降旗康男

キャスト

豆知識

『居酒屋兆治』(いざかやちょうじ)は、山口瞳の連作的長編小説。『兆治』(ちょうじ)と題し『波』1979年10月号から1980年11月号に連載、改題して新潮社より1982年6月に刊行された。東京・国立にある広さ5坪の縄のれんのモツ焼き屋「兆治」を舞台に、店に集う客たちのさまざまな愛憎劇を描く。

エピソード

映画公開から7年後の1990年10月13日、店名のモデルになった村田兆治の最後の公式戦登板を見た高倉健が、村田の引退劇に感銘を受け、村田と面識はなかったが、花束と手紙を持って村田の自宅を訪ねた。しかし村田は不在で、車の上に花束と手紙を置いて帰った。夜、村田が自宅に帰り封筒を開けると「長い間、本当にお疲れさまでした。高倉健」と書かれてあり、感激したという。

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