女ばかりの夜 (1961)
梁雅子の『道あれど』を原作に「女ごころ」の田中澄江が脚色、「流転の王妃」の田中絹代が監督した社会ドラマ。撮影は「別れて生きるときも」の中井朝一。
昭和三十三年、売春防止法が施行された。巧みに法の網の目を潜って春を売る女は、依然として後を断たなかった。しかし、警察のきびしい取締りで検挙された彼女たちは、強制的に厚生寮か補導院へ送られ、そこで一定の補導期間を終えて更生への途に踏み出すのだが、彼女たちを迎える社会は意外に冷たく、想像できない困難が待ち受けていた。白菊婦人寮もそうした施設の一つで、邦子、チエ子、亀寿、小雪ら三十三人の女が収容されていた。彼女たちは、野上、北村、岡田など数人の寮母の熱心な指導のもとで、規律ある毎日の生活を送っていた。模範生邦子は、職安の斡旋で食料品店に勤める身となった。が、ある日、米屋の洩らした一言から他の店員が彼女の過去を知り、主人の妻よしにそれを告げ口された。それからというものは、差別待遇、軽侮と敵意に満ちた態度に苦しめられる毎日が続いた。一夜、よしの留守中に主人の達吉を誘惑、日頃のよしへの仕返しに強いて過ちを犯した邦子は、あてもなく街に出た。以前の悪い血がふたたび騒ぎはじめた。刑事に捕えられた彼女は、寮母野上と警察の保護室で再会した。野上の世話で今度は精機会社の女工になった。食料品では前身を隠していたため苦い思いをさせられたので、この職場では前身を同僚に打ち明けた。ところが、意外にも女工たちの余りにも常軌を逸した私生活に、邦子は呆然となった。安い賃金で働かされている彼女たちは、性の欲求と衣類や化粧品を得るための一挙両得を狙って、街の若者たちにセックスを売っているのだった。しかも、真面目に生きようとする邦子は、彼女 をある男に提供しようと図った同僚きみ子に反抗したことから、倉庫の中で残酷なリンチを受けた。邦子はそれでも挫けることなく、志摩夫人のバラ園に仕事を見つけて、学生食堂に勤める同僚チエとお寺の離れを借りた。邦子は幸福だった。園芸技師の早川は彼女の前身を知りながらも、愛情をもって接してくれた。早川は邦子と結婚の約束をし、やがてその承諾を得るため、郷里の母の許へ向かった。一日千秋の思いで邦子は待ったが、早川の母から志摩夫人あてに、体を売っていた女と息子を結婚させるわけにはいかない、という手紙が届いた。幾日かの後、房総のある海辺で海女となってまめまめしく働く邦子の姿が見られた。
キャスト
- 原知佐子 — Kuniko
- 北あけみ — Chieko
- 香川京子 — Mrs. Shima
- 淡島千景 — Nogami
- 夏木陽介 — Tsukasa Hayakawa
- 浪花千栄子 — Kumeju
- 中北千枝子 — Yoshi Takagi
- 千石規子 — Shizuka
- 沢村貞子 — Kitamura
- 桂小金治 — Mr. Takagi
- 平田昭彦 — Shima
- 伊藤久哉 — Kuniko's pimp
豆知識
『女ばかりの夜』(おんなばかりのよる)は、1961年(昭和36年)に公開された東京映画製作・東宝配給の日本映画。
Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。
おすすめ
- The Girl in the Book 2015 · ★ 5.8
- Call Me Crazy: A Five Film 2013 · ★ 7.0
- トール・ホット・ブロンド 2012 · ★ 6.3
- I Believe in Unicorns 2015 · ★ 6.7
- メイジーの瞳 2013 · ★ 7.1
- Home 2021 · ★ 6.7
- Skin 2009 · ★ 6.4
- Won't Back Down 2012 · ★ 6.2
- Normal 2003 · ★ 6.7
- Sky 2016 · ★ 6.2
- The Caveman's Valentine 2001 · ★ 5.9
- お引越し 1993 · ★ 7.5