白夫人の妖恋

白夫人の妖恋 (1956)

Lavish Japanese-Chinese coproduction based on an ancient Chinese legend about a man who falls in love with a snake goddess in human form.

公開日
1956-06-22
TMDB
6.1 / 10 (8)
上映時間(分)
1時間43分
ジャンル
ドラマ, ロマンス, ファンタジー, ホラー
監督
豊田四郎

キャスト

豆知識

  • 原作:白蛇伝

『白夫人の妖恋』(びゃくふじんのようれん)は、1956年に公開された、日本の東宝と香港のショウ・ブラザーズの共同制作の特撮伝奇映画である。カラー、スタンダード。上映時間は103分。

製作

大映の『地獄門』(1953年)や『楊貴妃』(1955年)でカラー映画の制作に遅れをとっていた東宝は、自社初のカラー映画『宮本武蔵』(1954年)が海外でも評価されたことや、イタリアとの合作映画『蝶々夫人』が成功したことなどを受け、巨費を投じて香港のショウ・ブラザースとの合作によるカラー映画として本作品を制作した。製作費は2億1千万円。

本作品の撮影は、ロケを行わずすべてセットで撮影された。美術監督には、武蔵野美術大学教授の三林亮太郎が起用され、単なる宋代の再現ではなく、現代的な中国美術の人工美を取り入れることを狙いとした。

カラー撮影の技術を習得するため、特撮班は撮影前に東洋現像所へ1か月通い、研修を行った。当時のカラーフィルムは感度が低く、忠実な色の再現にはライトの調整を必要としており、セット内はライトによる熱で蒸し風呂のような熱さであった。また、緑のものは青く映ってしまうため、緑の色調を落とさねばならず、美術助手の井上泰幸は、植物の造形も撮影前に多くテストを行ったと証言している。一方、照明のセッティングにわざと時間をかけ、スタッフの休憩時間にあてていたともされる。

ブルーバック背景の色の配合から試行錯誤が繰り返され、合成作業もすべて手作業であった。合成を手がけた向山宏は、カラーになったことによってオプチカル・プリンターの光量も大きくなり、電球が熱くなるためにファンで風を当てながら作業を行っていたが、それでも電球が膨らんでいたと証言している。また、クライマックスでの昇天シーンでは、ワンカットを完成させるのに12時間ほどかかったという。

そのほかの特撮描写については、暴風雨・竜巻・津波などの水の表現が特徴であり、本作品のテーマである「女の情念」を具現化しているとされる。金山寺の屋根は実物大セットが制作され、洪水を受ける寺は泥で作られた。寺のセットの設計は、本編・特撮ともに特撮班に参加していた宮大工が手がけた。竜巻の描写には、7台のタービンポンプとドラム缶20本分の水が用いられた。洪水シーンの撮影の1か月間、機材は水浸しであったという。湖の岸に立つ白娘たちは、合成で描写している。

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