死んでもいい

死んでもいい (1992)

愛しい彼が 殺しにくる 私の大切な人を

気まま旅を続ける信は、ある日、名美と出会いひと目ぼれする。そのまま名美の働く不動産屋を訪れ、アパートを借りる。信は名美にアパートに案内されたとき、初めて名美が社長の妻であることを知るが、すでに信の気持ちは抑えがたくなっていて…。

公開日
1992-10-20
TMDB
5.0 / 10 (9)
上映時間(分)
1時間57分
ジャンル
ドラマ
監督
石井隆

キャスト

豆知識

『死んでもいい』は、1992年公開の石井隆監督による日本映画。西村望による1980年の小説『火の蛾』を原作とした映画化作品。英語タイトルは”Original Sin"=「原罪」。R-15指定作品。

製作

最初は1982年に東映セントラルフィルムとにっかつ撮影所が組んで「何かやろう」ということから始まった企画だった。企画は東映が持っており、東映サイドから「女性に見てもらうポルノ映画」という意向が出され、関根恵子主演、池田敏春監督など、キャスティングは東映が決めた。

にっかつの佐々木志郎が『火の蛾』を選び、にっかつ企画営業部の山田耕大が「『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を彷彿とさせる話で、脚本を石井隆に頼むことにした」と話しているが、石井は「先に誰かがシナリオを書き...監督を予定していた池田さんが自分に脚本を発注した」、「『白いドレスの女』のような悪女モノを、と注文を受けた」と話している。石井にとって他人の原作を脚色するのは初めてだった。佐々木は前年の『ラブレター』で関根恵子と仕事をしており、監督の池田は山田の近所に引っ越して来る熱の入れようだったという。

西村望の原作『火の蛾』は、事件記者だった西村が東大阪で実際に起きた殺人事件を取材して書いたもので、タイル職人の親方の許に出入りしていた青年が子持ちの奥さんといい仲になり、深夜奥さんの手筈で忍び込み、酔って寝ていた親方を殺害するという焼け死ぬのが分かっていながらどうしようもなく燃え盛る炎に飛び込んでしまう蛾の習性を男と女の性に喩えたもの。

東映から「若干ファッショナブルなものにして欲しい」との要望が出されたため、原作の東大阪を東京に、タイル職人の妻の設定を不動産会社の社長夫人に変更した。石井の脚本は難航したが、子供絡みの愁嘆場は避けて、陰画のラブストーリーとして完成させた。夫役でキャスティングされていた映画監督転身前の伊丹十三が脚本に感心し、石井に強い関心を寄せていたという。関根も脚本を読み、やる気満々で「ヒロインは情念の女ですから、この役は私しかないと思い、お引き受けしました。濡れ場も重要な設置の一つ、新婚ですから関係者以外シャットアウトして撮影にのぞみます」と話していた。関根のハードなファックシーンがふんだんにあるのではと期待された。

どちらが先かは不明だが同じ頃、高橋伴明もにっかつの企画営業部に『TATTOO<刺青>あり』を持ち込んでいて、こちらもヒロインは関根恵子で行きたいとの要望で、同作は当初はにっかつでの製作が予定され『TATTOO<刺青>あり』『火の蛾』の順番で撮影に入る予定にしていた。当初は『火の蛾』のクランクインは1982年7月中旬と報道された

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