ガメラ対宇宙怪獣バイラス

ガメラ対宇宙怪獣バイラス (1968)

宇宙の彼方から地球を征服するために飛来したバイラス星人。彼らは、まず邪魔者ガメラを排除すべく罠を仕掛ける。バイラス星人の宇宙船が茅ヶ崎でキャンプしていたボーイスカウトの少年、正夫とジムを人質にし、手を出せないガメラに脳波コントロール装置をセットしたのだ。ガメラはバイラス星人の操り人形と化し、破壊の限りを尽くす。続いてバイラス星人は、少年たちの命を盾に無条件降伏せよと人類を脅迫する。

公開日
1968-03-20
TMDB
5.6 / 10 (94)
上映時間(分)
1時間22分
ジャンル
アドベンチャー, アクション, サイエンスフィクション, ファミリー
監督
湯浅憲明
シリーズ
ガメラ シリーズ

キャスト

豆知識

『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』 は、1968年(昭和43年)3月20日に封切り公開された日本の特撮映画作品。昭和ガメラシリーズ第4作。製作・配給は大映。大映東京撮影所作品。

制作

当初は本作をもって昭和のガメラシリーズが終了する予定だったが、本作のヒットによってシリーズの継続が決定された。

ガメラシリーズは、1作目から3作目までは、普通の映画の3倍近い制作予算が使えた。しかし、大映本社の深刻な営業不振から、本作品の予算は一般映画クラス(前作の3分の1)となった。湯浅らスタッフは、いかに経費を抑えるかに腐心した。ガメラシリーズは、1作当たりの上映時間は最低で1時間半程度、フィルムの尺数では9千5百フィート、このうち2千フィートは怪獣のシーンであるという制約がある。撮影時のフィルムは、本来ならば5万フィート必要になる。ところが、大映側は3万フィートで撮れとの方針だった。

この作品からより顕著になった、シリーズを通して見られる残酷な描写の数々は予算の少なさゆえにSFXを多用できないことも関係していたとされる。バイラスにガメラが腹を突き抜かれ串刺しにされる描写は湯浅によると、前作までで一通り怪獣同士の戦いのアイデアが出尽くしたので、「今度は刺すか」ということで採り入れたもの。「安い予算で撮らせやがってというスタッフの腹いせの気持ちも多分にあったかもしれない」と述懐している。この場面は劇場では子供たちから悲鳴が上がったそうである。一方で、傷つきながらも敵に立ち向かうヒロイズム描写が、女子層からの人気を得たともいわれる。

湯浅は前作に続いて本編・特撮の両演出を1人でこなす奮闘ぶりを見せ、スタッフ一同、「これがガメラシリーズ最後の作品」との想いで本作品をわずか25日で撮り終えた。湯浅監督は「こんな条件で撮れる監督は俺しかいないだろう」と、「半分は意地、半分はゲーム感覚でやった」と語っていて、クランク・アップ時は「やっと終わった」と感慨無量の思いだったという。しかし、公開されるや本作品は子供たちに大評判となり、大ヒット。大映本社は翌年、次作『ガメラ対大悪獣ギロン』の制作を決定することとなった。

「ガメラ映画」はアメリカでは、1作目の『大怪獣ガメラ』(1965年)が劇場公開された以外、2作目、3作目は子供向け番組枠でテレビ放映された。4作目である本作品より、新作「ガメラ映画」はこのアメリカでのテレビ放映契約を織り込んだ制作体制となった。

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