ぼんち

ぼんち (1960)

Kikuji is the scion of an Osaka merchant family whose traditional power is matrilineal. Instructed by his overbearing mother and grandmother to give them an heiress for the family business, he stands by helplessly as his wife is thrown out of the house for producing a son. Driven to a life of dissipation - his mistresses also fail to produce daughters - in the end he is just too tired to care.

公開日
1960-04-13
TMDB
7.7 / 10 (3)
上映時間(分)
1時間45分
ジャンル
コメディ, ドラマ
監督
市川崑

キャスト

豆知識

『ぼんち』は、1959年に発表された山崎豊子による小説。『週刊新潮』に連載された。単行本は新潮社から上下2巻が1959年と1960年に刊行された。

製作

大映側からの企画ではなく、主演した市川雷蔵が自ら監督の市川崑に持ち込んだもので、市川が日本映画界で巨匠と評される一端となった映画『炎上』に出演した事への「御礼返し」の意味合いがあった。原作を読んだ市川は、自分の肌に合わないと感じつつも、雷蔵の「先生、御礼返しをしとくれやすや」の洒落っ気な言葉に動かされて映画化を引き受けた。脚本は妻の和田夏十に一任して、原作にはない戦後の場面を加えるなど、大胆な脚色を行った上で撮影を開始した。主演の市川雷蔵は自ら企画した事もあり、上機嫌に奔放な演技をするなど、撮影は快調だったが、1週間程たった頃、大映の宣伝部がPR用に、原作者の山崎を撮影所に呼んでくるという出来事があった。山崎は当初、主演の雷蔵や出演者たちと記念写真に応じていたが、終了後に市川の所へやってくると「原作と脚本が全然違う、映画にするのをやめて下さい」と口頭で撮影中止を申し入れてきた。

完成した際、試写を観た山崎は、「シナリオのときから注文したのに。私の書いた『ぼんち』は、あんな『ぼんち』じゃありません。えいが『ぼんち』は、あくまで市川崑の『ぼんち』です。あれでは、原作じゃなくて、まるで身売りです」と、しみったれた主人公に描かれていることに不満を漏らした。後年、市川はあの時の山崎の態度を「ああいうことを言いたかっただけの不思議な人」と評している。その証拠に、大映は本作以降、山崎より『女の勲章』・『女系家族』・『白い巨塔』の映画化の許可を得、製作に至っている。

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