あゝ野麦峠 (1979)
The story of the silk industry and the young girls who worked as silk spinners in the early 1900s in Japan. The silk mills were located in Okaya which lies just beyond the Nomugi Pass. The women and girls worked in a hot, humid atmosphere without rest, and endured those conditions and sexual harassment to earn money for their poor families. Across the ocean, it was the great depression in America.
キャスト
豆知識
- 原作:あゝ野麦峠
『あゝ野麦峠』(ああのむぎとうげ)は、1979年製作の日本映画。原作は山本茂実のノンフィクション『あゝ野麦峠』。
製作
『あゝ野麦峠』映画化の計画は、1969年(昭和44年)が最初で、同年3月に製作発表も行われている。この時は吉永小百合主演(政井みね役)、吉永の初の自主映画として、監督・内田吐夢、脚本・八木保太郎、ゼネラル・プロデューサーを宇野重吉が務め、民芸映画社が製作協力、1969年9月クランクインと発表していた。しかし、映画化には莫大な資金が必要で興行的にも懸念されたため映画化は断念された。『読売新聞』夕刊1969年3月17日付には「吉永は日活との契約が1967年以来切れており、問題は配給になる。吉永は『日活も含めた各映画会社と交渉するつもり』と話したが、1969年3月13日に開催された『吉永小百合芸能十周年記念パーティ―』の席上、挨拶に立った堀久作日活社長が『吉永君の映画76本には、これまで45億円もかけている。それを支えた多数の人間の力を忘れないでもらいたい』と吉永の勝手を牽制する発言。
本作に製作者としてクレジットされる持丸寛二は、映画界とは門外漢の人物で、宮城県仙台市で、コンピュータ技師を養成する日本コンピュータ学園を設立し、財を成して東北電子計算機専門学校を興した成金理事長・社長。映画が好きなのかも不明で、角川映画に触発され、東京新宿3丁目に資本金5000万円で「新日本映画」を設立し映画の製作に乗り出した。1979年末に杉並区浜田山に2億円の豪邸を建設し、"映画成金"と話題を呼んだ。この持丸が原作に感銘を受け、4億円を出資。東宝が配給することになり、東宝から大道具や小道具、衣装などのスタッフの協力を得た。
撮影が1978年10月からとなり、山本監督は病気になって死んでいく政井みねのクライマックスを紅葉の中で撮りたいとイメージしていたため、大竹しのぶは他の出演者との顔合わせの前にラストを演じなくてはいけなくなった。みねがどんな生活を送ってきたのか、想像だけで兄役の地井武男に背負われ、故郷を見て死んでいくシーンを撮った。このシーンを演じるにあたり、山本監督にアドバイスを受けるのではなく、浦山桐郎監督に電話でアドバイスをもらったと述べている。
製糸工場内部のシーンは、東宝撮影所にセットを組み撮影された。実際に明治期に使われた機械を持ち込んで、工女役の女優は繭から糸を取る訓練を行った。大竹と友里千賀子、古手川祐子、原田美枝子の4人の工女のエピソードが主に描かれる。繭を煮て生糸を取る「糸取り」という作業は独特の凄い臭いで、高温多湿で汗がダラダラ流れるため、化粧なしでそれを演じるが、4人の女優はみな若いこともあってスッピンでも画に耐えられる。
映画の冒頭にいろんな村から集められた少女たちが冬山を越えて、岡谷にある製糸工場まで歩いていく場面があるが、このシーンのイメージは背景に雪があることが必須だったが、撮影した年は記録的な暖冬で雪が降らず、ロケ隊は雪を求めて北上し、大竹と友里千賀子が雪の中を転がり落ちるシーンは北海道の十勝地方で撮った。
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