姐御

姐御 (1988)

この刺青<がまん>に返り血をあびる日が…うちの命日です。

古溝組の若頭・紺野淳一は、田ノ浦組の客分・杉本に襲われ重傷を負う。もはやこれまでというところに、淳一の妻・愛が飛び込み、彼は一命を取り留めた。数日後、田ノ浦組から手打ちの申し入れがあるも、淳一は愛の目の前で惨殺されてしまう。

公開日
1988-11-19
TMDB
6.3 / 10 (3)
上映時間(分)
1時間41分
ジャンル
ドラマ, 犯罪
監督
鷹森立一

キャスト

豆知識

『姐御 ANEGO』(あねご)は、1988年11月16日に公開された日本映画。東映京都撮影所製作、東映配給。黒木瞳主演・鷹森立一監督。

製作

高岩淡東映専務(当時)が、1988年9月20日に東映本社で行われた映画誌のインタビューで本作について「(1988年)秋は『華の乱』の後、11月後半に『極道の妻たち』とはちょっと異質の『姉御』という作品を出しますが、これはヤクザの親分の夫が殺され、その妻が仇きを打つという話なんです。黒木瞳が主演しているんですが、おとなしい彼女が入れ墨をして姉御役に挑戦する。いま京都で撮影しています。俊藤浩滋さんは『修羅の群れ』とか、『最後の博徒』という実録ものの後、二年ほど修復していましたが、岡田社長(岡田茂)と俊藤さんが話し合っている中に、二人の合作で出来たんです。関西のヤクザ社会の話を基にして作った『緋牡丹博徒』よりもっと厳しいものです。ありがたいことにこれにビートたけしと松方弘樹が出てくれるんです。うちのヤクザ映画にビートたけしが出てくれるのは初めてですし、松竹新喜劇の連中も応援出演してくれますが、これは俊藤さんの力でしてね。

またこれ以前の1988年春の映画誌のインタビューでは高岩が、「『華の乱』と『激突』(『将軍家光の乱心 激突』)の間に『極道の妻たち 三代目姐』か『おんな飛車角』のどちらかを(1988年)11月にやります」と話していることから、本作の企画を練っていたものと見られ、『極道の妻たち 三代目姐』は半年遅れて1989年4月8日に公開されていることから、同傾向の映画を避けて本作が優先して製作されたものと考えられる。1988年夏頃の仮タイトルは『姐御といわれた女』だったが、『姐御』に短縮された。

俊藤は1974年2月に東映を退社してフリーのプロデューサーになっており、1980年代に入るとプロデュース作のペースも落ち、本作は3年ぶりのプロデュース作だった。

当時はビデオ・テレビ放映等、二次使用の儲けが大きい時代で、岡田社長から「映画で損をしないところから始めよ。そうすれば二次使用で利益が充分出る」と興行で大赤字だけは出さないよう指示が出ていた。

ビートたけしがヤクザ役で東映に出演するのは初めて。東映はこの年の夏、『二人の刑事(デカ)』というタイトルで、ビートたけし主演映画を企画し、ビートたけしを口説いていたが、たけしのテレビ番組の視聴率が落ちてきたため、もう客を呼べるタレントではないと判断し、「スケジュールが調整できなかった」としてその企画を中止し、ビートたけしに対して失礼な対応を行ったが、本作には出演した。当時の文献には、同時期にやはり熱心にたけしを口説いていた松竹富士のプロデューサー・奥山和由の『灼熱』に主演が決まったと書かれている。

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