ふりむけば愛

ふりむけば愛 (1978)

Kyoko met Tetsu during her trip to San Francisco. Soon they fell in love but getting married was not in his mind. They were to meet again back in Tokyo but Tetsu didn't turn up. She went to look for him in San Francisco but all she found was him with his new girlfriend. Kyoko went back to Tokyo and eventually married a big corporate CEO.

公開日
1978-07-22
TMDB
8.0 / 10 (3)
上映時間(分)
1時間32分
ジャンル
ドラマ, ロマンス
監督
大林宣彦

キャスト

豆知識

『ふりむけば愛』 は、1978年製作の日本映画(東宝)。山口百恵・三浦友和の主演コンビ8作目で、リメイクや原作を持たないコンビ初のオリジナル作品である。監督はCM撮影を通じて師事していた大林宣彦。海外ロケ(サンフランシスコ)やコンビ初のベッドシーンも話題になった。公開時の惹句は、「愛はいつも偶然から生まれる。杏子が哲夫に出逢ったように――奔放な愛の嵐に打ちひしがれながらも、求め合い育み合う哀しみのラブストーリー」である。

製作経緯

大林は『HOUSE』を作る以前に構想段階であった『さびしんぼう』を作ろうとして、当時手掛けていたCMに出演していた誰かを主演にと探していて、見つけ次第具体化しようと計画していた。当時仕事をしていたホリプロの笹井英男プロデューサーにもホリプロに入ったばかりの山口百恵を紹介されて会った。1974年に百恵がグリコのCMに起用され大林が百恵のCMを作ることになった。このCMシリーズで百恵がお兄ちゃんに対する憧れを持つという企画が上がり、大林がイメージしたお兄ちゃん役に、笹井プロデューサーがホリプロの系列事務所にいた三浦友和を大林に紹介し大林が起用を決めた。大林はモモトモコンビの生みの親であり、育ての親でもあった。この後、百恵の映画デビュー作も大林が最初に監督をオファーされたが、百恵が忙しすぎて撮影に取れるのは3日しかないと言われ断った。結局百恵のデビュー作『伊豆の踊子』は、西河克己が監督を務め、"百恵友和コンビ"でヒットし、以降も二人のコンビで映画は文芸作品のリメイクが続いた。

本作は邦画界の大転換ともいえる映画である。大林宣彦は本作が三作目であるが、当時の映画界の大林の評価は「わけの分からない中身のない映画を撮るが若い人には受ける」という認識。天下の百恵・友和映画というドル箱映画にあくまでCMディレクターに「過ぎない部外者」に監督を任せるという大英断。中身はないと酷評されたが、初のオリジナル脚本である本作を経て、百恵・友和映画は文芸路線から外れる。

当初の企画はジェームス三木によるサスペンス物で、『逢えるかも知れない』という見方もある。これがキャンセルされたことで、大林と脚本のジェームス三木は古典的なアイドル映画作り、その原点たるスター映画の構造を焙り出したいと、敢えて陳腐な話を考えた。評論家筋からも酷評されている。大林演出による"百恵友和コンビ"のグリコCMシリーズも映画と同様に続き、結局二人の出会いから結婚までの7年間続いた。この間、演出側に興味を持っていた友和は大林の横に常に立ち、技術的な質問をしたりし、大林が百恵に友和を見て演技するよう指示した。2~3年たつと百恵の視線が"カット"後も友和から離れなくなった。幼い憧れが恋となり、やがて愛にまで育っていくというCMの企画が、そのまま二人の現実と一体化してしまった。

ホリプロがせっかくオリジナルでやるのだからと海外ロケを提案し、サンフランシスコだけという条件を出した。このため東京とサンフランシスコを行きつ戻りつしながら撮影が行われ、本作を切っ掛けに山口百恵と三浦友和は結婚にふみきることを決意したといわれる。

百恵友和の共演で唯一のベッドシーンについて大林は「ホントは全裸のベッドシーンだったんだけどね。百恵はやっぱり女優ですから、監督と恋をしてたんですよ。『大林さんの前なら私なんでもやります』と言ってくれたんだけど、ホリプロと友和くんが『あなたは違うんだから遠慮してよ』ってことを言ったんでしょうね(笑)」「裸というのは脱ぐのではなく衣装着ないだけだよね、て言ったら百恵は『そうですねえ』って。ただ、そのシーンを撮るという時の昼ご飯を百恵と約束していたんだけど、たまたま僕が誰かが取材で訪ねてきて、百恵がスネていなくなっちゃた。あれは恋人がスネているのと同じだね」などと述べている。

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