純 (1980)
Jun has come to Tokyo from his family home, an island which resembles a ship. He works in a machine shop and is attempting to develop a career as a cartoonist in his spare time. When he travels around the town by subway, he has grown into the habit of groping female passengers in a sexual way. They never denounce him, and many seem to respond very favorably, moaning in apparent ecstasy. However, when his girlfriend sees him doing this, she denounces him to the police.
キャスト
- 江藤潤 — Jun Matsuoka
- 朝加真由美 — Yōko Kijima
- 中島ゆたか — Teacher
- 赤座美代子 — High School Miss
- 山内絵美子 — Office Lady
- 田島令子 — Tori Hagure
- 橘麻紀 — Glamorous Woman
豆知識
『純』(じゅん)は、1978年製作、1980年に公開された日本映画。主演・江藤潤、朝加真由美。横山博人の監督デビュー作。
製作
『キネマ旬報』1970年12月上旬号で倉本聰がオリジナル・シナリオ『純』を発表。倉本と『キネマ旬報』編集長・白井佳夫を中心に、黒井和男らが参加して「映画『純』を製作する会」が結成され、萩原健一主演・藤田敏八監督・長谷川和彦助監督の枠組みで製作準備が進み、1973年1月に日活で萩原健一主演・藤田敏八監督で製作が決定したと報じられた。日活は当時ロマンポルノに移行していたが、藤田はロマンポルノの『エロスは甘き香り』を1973年1月に撮影後、一般映画の青春映画として1973年2月下旬から『純』を撮影する予定にしていた。日活はロマンポルノ移行後も、盆正月などに時折一般映画を製作することが決まっており、本作の興行を東宝に頼み、海外ロケ映画『陽は沈み陽は昇る』との併映で、1973年のゴールデンウィーク作品として準備していた。
東映東京撮影所(以下、東映東京)の契約助監督として四年間、石井輝男や伊藤俊也監督らに就いた横山博人は、サードの助監督から抜け出せず、1977年に福岡の中学時代の同級生からお金を借りて映画の製作を決意し、同年夏に東映を退社。自身の弟の会社・工藝舎名義で、かねてから製作を望んでいた『純』の映画化を決め、自身で「俺はプロの監督」という思いから、最初から35mmの劇場用映画での製作を決めた。製作費は当時の自主映画では破格の4000万円。
倉本聰の親友・中島貞夫に倉本を紹介してもらい、白井と倉本は脚本を贈呈する形をとり、倉本の了解を得て倉本脚本をベースに横山が一人でシナリオを書いた。映画監督は脚本を書けなくてはダメだと諸先輩方から忠告されていた。軍艦島のシークエンスは倉本脚本にはなく、横山が書き加えたもの。横山は「子どもから大人に移る青春の原型を突き詰めた」と話しており、デビュー作が作家としてパーソナリティの発露であることは言うまでもない。映画撮影後のオールラッシュの段階で横山と倉本が揉め、倉本、白井了承の上、脚本クレジットから倉本の名前を外すことになった。
主役には当初、勝野洋と発表されていた。朝加真由美は当時、テレビバラエティのアシスタントでニコニコ笑うだけのイメージだったが、映画初出演・初主演でヌードを披露して評判を呼び、ポルノ映画のオファーが殺到した。痴漢される女の一人として花柳幻舟が出演し、花柳が映画公開年の1980年に傷害事件を起こし、たまたま花柳の愛人・羽仁五郎も本作に出演していたことからタイムリーな映画の宣伝になった。その他のキャスティングの詳細は分からないが、中島ゆたか、橘麻紀、山内恵美子は東映の専属女優で、今井健二は元東映俳優。その他、小松方正、安部徹、田中小実昌など、横山が所属した東映映画に馴染みの役者が多い。
劇伴は一柳慧だが、劇中歌として、1977年10月にリリースされたムーンライダーズのアルバム『イスタンブール・マンボ』から「週末の恋人」と「女友達(悲しきセクレタリー)」が使用されている。
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