The Beast Within

The Beast Within (1982)

A horrified teen mutates into a crazed cannibalistic swamp creature, and must uncover the terrifying secret identity of his father before his nasty natural tendencies force him to make jambalaya out of the locals.

公開日
1982-02-12
TMDB
5.5 / 10 (135)
上映時間(分)
1時間38分
ジャンル
ホラー, ファンタジー, サイエンスフィクション
監督
Philippe Mora

キャスト

豆知識

  • 製作費:$500万
  • 原作:The Beast Within

『戦慄!呪われた夜』 は、1982年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。

製作

1980年11月、イギリスの映画雑誌『スクリーン・インターナショナル』は、ユナイテッド・アーティスツが長編映画「The Beast Within」(原題)を製作すると報じた。発端は本作のプロデューサーガブリエル・カツカが、小説家エドワード・レヴィが手がける「The Beast Within」の企画書を目に留めたことだった。カツカの会社モニー・プロダクションは、レヴィの小説の映画化権を手に入れ、当時はまだ駆け出しの脚本家だったトム・ホランドが、未発表の小説を脚色することになった。しかしカツカは本の企画書を取得しただけで本格的な肉付けはこれからだったため、ホランドはほぼオリジナルに近いストーリーを執筆した。レヴィの小説「The Beast Within」が出版されたのは、映画の主要撮影終了後の1981年春であった。

どんなシチュエーションでも良いから変身シーンを作中に盛り込むよう頼まれたトム・ホランドは、17年ごとに地上に出て繁殖行動をする周期ゼミのライフサイクルに注目した。17年周期のセミの幼虫は卵から孵化した後、土中で17年間休眠状態に入り、目覚めて成虫になると地上で生きられる短時間の間に交尾、受精、産卵を繰り返す。そのためホランドによる本作の脚本は、17年間隔で本能のまま交尾をする周期ゼミをメタファーとし、少年が思春期後の段階へ移行する通過儀礼を表現している。マイケルを通して性ホルモンに駆り立てられた性的欲望と、捕食者としての変貌を描いているのだ。

1981年1月、ユナイテッド・アーティスツはハーヴェイ・バーンハードとカツカがプロデューサーを務め、ジャック・B・バーンスタインが製作総指揮を担当する『戦慄!呪われた夜』を、フィリップ・モーラが監督すると発表した。『オーメン』三部作をプロデュースしたバーンハード製作の『オーメン/最後の闘争』は、興行的にまずまずの成功を収めたものの、米国のメディアや評論家たちから酷評されていた。バーンハードは『最後の闘争』をもっと血生臭い映画に出来たはずだと認めたが、監督と制作スタッフはハイレベルな作風を目指し、それが結果的に失敗に繋がった。スリラー映画のジャンルから撤退を考えていたバーンハードは時代の変化を受け入れ、『戦慄!呪われた夜』を、官能的で特殊効果満載のゴア映画として届けようと思った。

ハリウッドの有名な映画エージェントのボビー・リットマンがフィリップ・モーラに声をかけ、「いいか、映画をオファーするためにこれから脚本を見せるが、別に読む必要はない。ギャラは10万ドルだ」と言って『戦慄!呪われた夜』のシナリオを見せた。最初の数ページで若い女性が巨大な虫の化け物に犯されるシーンがあり、有り得ないと思ったモーラはスタジオの責任者との会議に出席した。リットマンからは「脚本については何も話さないで、ただイエスと返事すればいいんだ」と事前に忠告されていたが、スタジオの責任者は「君はこの脚本について、本当はどう思っているんだ?」と質問してきた。モーラは1976年に監督したオーストラリア映画『マッド・ドッグ』で、刑務所で肛門を犯される男性のレイプシーンを描き、不興を買ってオーストラリアの映画界で仕事を失っていた。ハリウッド業界では女性のレイプはOKらしいと気づいたモーラは、会議の席では曖昧な返事でやり過ごし、初めてハリウッドでの監督業を得た。

ホランドがマイケルとセミの関係性を強調した脚本を書いても、当時の技術力では作品に充分に反映されず、またシナリオの部分的なカットによって、ホランドの意図が伝わらない映画になった。バーンハードはシナリオ完成後のホランドを用済みと見做したのか、監督のモーラと会わせようとせず、モーラはホランドから誤解を受けて永らく不仲だったという

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