ペパーミント・キャンディー

ペパーミント・キャンディー (2000)

박하사탕

1999年春。鉄道の高架下で男ヨンホは全てを失ったいま、過去を振り返っていた。3日前、ヨンホは危篤状態にある初恋の相手、スニムを見舞う。数年前には行きずりのバーのホステスにスニムの面影を見る。さらに3年前、新米刑事のヨンホのもとにスニムがやって来るが、彼はそっけなく追い返してしまう。その4年前には兵役についたヨンホを訪ねたスニムだが面会許可がおりなかった。そしてその1年前、青年ヨンホはスニムとこの高架下で互いの将来を語り合っていた。

公開日
2000-01-01
TMDB
7.5 / 10 (318)
上映時間(分)
2時間11分
ジャンル
ドラマ
監督
イ・チャンドン

キャスト

豆知識

  • 受賞:3 · ノミネート:0. 主な受賞:審査員特別賞; Grand Bell Award for Best Film; ブラチスラヴァ国際映画祭

『ペパーミント・キャンディー』 は、1999年に製作され、2000年に一般公開された韓国映画。監督・脚本はイ・チャンドン。韓国とNHKの共同制作で、1998年10月に始まる韓国の日本文化開放後、両国が最初に取り組んだ作品とされる。韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞で最優秀作品賞を含む主要5部門を受賞し、批評家からも絶賛された。一人の中年男性が鉄道に飛び込む場面に始まり、彼がそこに至るまでの20年間を七つのエピソードに分けて描く。主演のソル・ギョングが20代の青年から40代の中年男性までを一人で演じた。

エピソード

「アチミスル(아침 이슬)」。タイトルの意味は「朝露」。キム・ミンギが作詞作曲した。川沿いで若者たちが歩きながら歌う。民主化運動の中で愛唱され、朴正煕政権下では禁止処分になった。

「ナ オットケ(나 어떡해)」。タイトルの意味は「僕はどうすれば」。キム・チャンフンが作詞作曲した。1977年に大ヒットしたサンド・ペプルズの曲である。映画の中では輪になって歌われる。また、最初の場面で中年になったヨンホが歌う。

1999年10月14日から23日にかけて「第4回釜山国際映画祭」が開催され、本作はそのオープニング作品として上映された。2日後の韓国の『毎日新聞』は本作を論じ、絶賛した。記者の金重基は、「『朝露』を歌う清純だった79年と『僕はどうすれば』を叫ぶように歌う99年。その20年の間に何が起こったのだろうか」「小説家出身の監督の第2作目である『ペパーミント・キャンディー』は、『グリーンフィッシュ』のリアリズムが決して偶然ではなかったことを証明する。時間をさかのぼる一人の人間とでこぼこした韓国現代史を結びつける腕前と演出力は圧巻だ」と書いた。

韓国芸術総合学校の学生だったコ・ソヒはオーディションでキョンア役に選ばれた。映画初出演だった。

20年にわたる七つのエピソードは、時代を遡る形式で進行していく。エピソード間は、走行している列車の最後尾から撮影した線路の情景を逆再生した映像でつないでいる。そのため、あたかも前進している列車の運転席から撮影しているように錯覚させられる。このトリックは、線路に沿った道を車が後ろ向きで走行している様子から確認できる。時系列を逆行させて描く手法は、同じく2000年に公開された映画『メメント』でも用いられている。

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