金融腐蝕列島〔呪縛〕

金融腐蝕列島〔呪縛〕 (1999)

総会屋への多額の利益供与が発覚し、朝日中央銀行に東京地検特捜部の捜査が入ることになった。経営陣はパニックに陥り、政財界の大物でもある佐々木取締相談役の顔色ばかり窺う有様だった。そんな上層部の態度に奮起したミドル層と呼ばれる男たちは、銀行の悪しき因習を断ち切るべく再建のための戦いを開始する。

公開日
1999-09-18
TMDB
6.2 / 10 (6)
上映時間(分)
1時間54分
ジャンル
ドラマ
監督
原田眞人

キャスト

豆知識

『金融腐蝕列島』(きんゆうふしょくれっとう)は、高杉良による1997年初版の小説(経済小説)およびそれに続く一連のシリーズ作品。日本の銀行・証券会社など、金融業界の内情を描く。バブル景気崩壊後の1990年代後半から2000年代にかけての総会屋利益供与事件、不正融資、大蔵省・日銀汚職、メガバンク再編など、現実の時々に応じたテーマが設定される。

製作

プロデューサーの原正人は、1997年発表の『金融腐蝕列島』を映画化しようと準備していたが、なかなか進まなかった。1998年、その続編『呪縛―金融腐蝕列島2』が産経新聞で始まるが、『呪縛』の舞台である「朝日中央銀行(ACB)」のモデルとなった第一勧業銀行は、のちに本作の製作者となる角川書店のメインバンクであり、本作のモデルとなった事件に際して自殺した第一勧業銀行の宮崎邦次元頭取は、角川春樹解任後に角川歴彦が社長になった際、会社再興を応援した人物であった。映画好きでもあった元頭取と親交のあった原正人と角川歴彦は、元頭取へのオマージュとして『呪縛』の映画化を決意した。

原作にはないオリジナルキャラクターとして、若村麻由美演じる外資系経済専門チャンネルの女性アンカーが登場する。若村のキャスティングにより、女性の雇用環境を巡る旧態依然とした体質について、銀行や大蔵省のみならずマスメディアに対しても、ジェンダーの観点からの批判が加わっている。

仲代達矢とともに、仲代が率いる無名塾出身の俳優が多数起用されている。かつて10日で無名塾を退団した遠藤憲一は、17年ぶりに再会した仲代と初共演となった。

オダギリジョーの映画デビュー作である(記者役、本名の「小田切譲」名義)ほか、子役時代の三浦春馬が主人公・北野の息子役で出演している。

原作者の高杉良自身が、主人公らに助言を授ける弁護士のひとりとして配役されている。また、高杉と親しい評論家の佐高信も、本人役とおぼしいテレビ番組内の「辛口評論家」役として特別出演している。このほか、撮影当時にフジテレビアナウンサーだった吉崎典子もアナウンサー役で出演している。

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