愛情物語 (1984)
お父さんって呼んでもいいですか。
16歳の誕生日、仲道美帆は母・治子と共にミュージカル「カーテン・コール」を見にきていた。感激した美帆は今まで習っていたクラシックバレエを辞め、1週間後「カーテン・コール」のオーディションを受けること決意する。毎年、美帆の誕生日には誰からかわからぬ花束のプレゼントが贈られてきていた。美帆はその花束の贈り主を「あしながおじさん」と名付け、誕生日を楽しみにしていた。オーディションのため日々ダンス練習に励む美帆だが、その練習中にシューズが壊れてしまう。美帆は家に置いてある赤いトウシューズを思い出し、家へ急ぎ立ち帰る。家へ着くなりその赤いトウシューズを履く美帆。すると、赤いトウシューズはすっぽりと美帆の足に収まる。美帆は捨て子だった。その美帆と共にあったのがその「赤いトウシューズ」だった。その捨て子だった美帆を拾い、育てたのが治子だった。帰宅した治子は美帆から、赤いトウシューズが履けたら「あしながおじさん」を探しに行くという約束を覚えている?と言われ困惑する。しかし、美帆の意思は固かった。ずっと小さい頃からの約束。そして、自分を捨てた両親に一度会ってみたいという彼女の願望だった。治子は戸惑いながらも美帆を「あしながおじさん」を探す旅へ送り出す。
キャスト
- 原田知世 — Miho Nakado
- 倍賞美津子 — Haruko Nakamichi
- 渡瀬恒彦 — Takuji Shinozaki
- 加賀まりこ — Yoshiko Oomori
- 室田日出男 — Taizo Oomori
- ジョニー大倉
- 梅野泰靖
- 川口敦子
豆知識
『愛情物語』(あいじょうものがたり)は、1984年7月14日公開の日本映画 。カラー、アメリカンビスタ(1.85:1)、100分。監督:角川春樹。主演:原田知世。プロダンサーを志望する少女が、自分の生い立ちの謎に迫りながら夢を目指す姿が描かれる。
製作
映画監督の大林宣彦によれば、プロデューサーでもある角川春樹が大林に対し、「大林さんで、(原田知世の主演映画を)最低2、3本続けて撮ってください」と当初言っていたが、尾道での『時をかける少女』のロケ撮影を見学した角川が、カメラの前で大林にすべてを委ねる原田に嫉妬し、「自分の方を向かせたい」「2本目の知世の映画は(略)僕が自分で演出したい」として、角川自身が監督をすることになったという。角川は『時をかける少女』の原田と高柳良一の実験室での別れのシーンを観て何度も涙を流す同作の大ファン。一方の角川は製作時のインタビューで「『汚れた英雄』を撮り終えてまる3年は監督はしないつもりでいたんですが、『時をかける少女』をロケ中の知世を見て監督をやろうと決心したんです。知世が輝いてるんです。だからプロデューサーとして今一番おいしいときと感じまして、一時、山口百恵を撮りたいという人が多かったでしょう。
原田が1983年夏に『あしながおじさん』をミュージカル(第1回マクドナルドミュージカル『あしながおじさん』)をやることが決定していたため、角川が『あしながおじさん』をモチーフにして映画を撮ったら面白いんじゃないかと発想し、赤川次郎に原作を発注した。子どものころからクラシックバレエを学んでいた原田の才能を活かそうと角川監督が企画。赤川の原作は、映画化を前提に角川の依頼で、角川書店の雑誌『小説 野性時代』に『カーテン・コール』という題名で連載され、連載終了後に『愛情物語』に改題されてカドカワノベルズから新書版が出版された。原田に魅了された角川は、本格的なミュージカルを作り、原田を女優にすると息巻いた。角川は製作時のインタビューで「ミュージカルには全然興味はない。(撮影を終えた)今も全くない。純粋なミュージカル映画タッチというよりは、むしろアメリカのプロモーションビデオの発想で撮っています。ミュージカルを意識したのは中盤のアメリカ南部風なところだけで、あとはプロモーションビデオを意識しました。
角川は本作を「原田知世のプロモーションフィルム」と位置づけ、上映時間100分を100シーンのアルバム映画として構成した。これは当時新鋭のビデオメディアだったレーザーディスクでの視聴を念頭に置いた構成だった。作中のミュージカルの上演場面は当時のミュージックビデオを参考に編集と画質調整が行われた。
本作公開の前年に洋画『フラッシュダンス』がヒットし、角川は打倒『フラッシュダンス』を目標に、主演の原田を吹き替えなしで踊らせようと、米国から振付師のミゲール・ガドリューを招き、ダンサーもニューヨークから35名を招致した。原田は上記のミュージカル『あしながおじさん』に出演するために、ブロードウェイのダンサー兼インストラクターだったデビッド・ストーリーに師事しており、ダンスシーンの撮影は問題なく進められた。劇中のダンスシーンで使用される楽曲は7曲。ダンスで肉体を動かすことに集中したため、原田のボイストレーニングをする時間はなかった。
映画は原田が自分の出自を探す旅が物語の主軸で、渡瀬の妹の自死が絡み、それを寸断するようにMTVかと見紛うような原田のダンスシーンが挿入される。新幹線のデッキで、石切り場で、虚を突く場所で原田は踊る。古いテレビを真ん中に画面に踊る原田を映し、その周りを原田が踊る謎映像もある。この点では突然歌いだすミュージカルの伝統を踏襲している。「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」風、「マニアック」風ありの『フラッシュダンス日本版』。撮影の仙元誠三も『フラッシュダンス』は少し影響を受けたと述べている。プラス『ウエスト・サイド物語』。ただ『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールスのダンスは吹き替えだが、本作の原田のダンスは本人がきちんと踊っているからよりリアルと思う、と仙元は述べている。
Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。
おすすめ
- Clika 2026 · ★ 8.3
- Coda 2020 · ★ 6.1
- バトル・オブ・ザ・イヤー ダンス世界決戦 2013 · ★ 6.8
- Honey: Rise Up and Dance 2018 · ★ 6.9
- Hounddog 2008 · ★ 6.5
- ティーンスピリット 2019 · ★ 6.0
- よみがえるブルース 1961 · ★ 6.4
- マンボ・キングス/わが心のマリア 1992 · ★ 6.4
- Honeydripper 2007 · ★ 5.9
- Grace Unplugged 2013 · ★ 6.0
- I Can Only Imagine 2 2026 · ★ 8.3
- BLUE GIANT 2023 · ★ 7.8