幻の湖

幻の湖 (1982)

何を追って、何を求めて、人間は走り続けるのか――?

愛犬とのジョギングを生き甲斐とするひとりの女が、殺された愛犬の復讐のため、ただひたすら走り続ける・・・。400年前の戦国時代から現代、そして宇宙にまで舞台を広げ、見果てぬ遠い幻の夢を追い続ける人間を描くネオ・サスペンス。東宝創立50周年記念作品。

公開日
1982-09-11
TMDB
4.0 / 10 (5)
上映時間(分)
2時間44分
ジャンル
ドラマ
監督
橋本忍

キャスト

豆知識

『幻の湖』(まぼろしのみずうみ)は、1982年(昭和57年)9月11日に公開された日本映画。監督は橋本忍、主演は南條玲子。東宝創立50周年記念作品、第37回文化庁芸術祭参加作品。上映時間は164分。

製作

映画本によると、監督の橋本忍が映画『八甲田山』(1977年)のロケ現場にてブナの木に話しかけた際に脳裏に浮かんだ一枚の絵が元になっている。その絵とは、「日本髪を振りみだした若い女が、出刃包丁を構え、体ごと男へぶつかっている」物であり、その女は縄文期より過去、現在、未来へと生まれ変わり続けているという設定を構想する。また、橋本はタイプライターについて思いを巡らせ、従来の電動式のものからLSIのものに代わっていくと構想、さらに琵琶湖畔にある弥勒菩薩を見物した橋本は「LSI、十一面観音の菩薩像、出刃包丁を構えた女」の三つを組み合わせた話の構想を企画し始める。

企画会議では「LSIを内蔵した仏像」などの意見もスタッフから提案されたが、結果として2年間の時を費やし最終的な脚本が完成した。

シナリオの段階(第一稿~第三稿)ではスペースシャトルではなく、サターンIIロケットとスカイラブの設定で書かれていたとしている。

主要登場人物の3名(ヒロインの道子、みつ、淀君)については、俳優経験を問わない一般オーディションが行われた。その結果、応募者1,627人の中から道子役に南條玲子が選ばれ、女優としての本格的デビューを果たした。南條は中学時代は走り高跳びの選手で、短距離も得意だった。南條は主役に決定した直後の1980年10月から宇佐美彰朗による徹底したランニング指導を受け、琵琶湖での撮影が終了(1982年2月)するまでの走行距離は、合計4,500キロメートルに及んだ。前年公開された『リトルチャンピオン』の島田陽子は恰好だけマラソンランナーのように見せかけただけだったが、橋本監督は南条に20キロを完走できるまでに仕立てた。

倉田役の長谷川初範は、TBSの野村清プロデューサーから主演作品『ウルトラマン80』の後番組『刑事犬カール2』でもレギュラーの打診があったがこれを断り、橋本忍が脚本・監督を兼任して1年間の長期撮影を行う本作品への出演を選んだ。

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