哀しい気分でジョーク (1985)
人気コメディアンの五十嵐洋はテレビやラジオに引っぱりだこで、一人息子の健の世話はマネージャーの善平に任せきりだった。だが健が脳幹部腫瘍に冒されており、余命数ヶ月と診断されてしまう。妻に逃げられ息子と二人暮らしだった洋は、その日を境に仕事の量をセーブし、できるだけ健と二人の時間を増やすことにした。だが健のことが気になり仕事に打ち込むことができず、洋のコメディアンとしての評判は落ちていく一方だった。
キャスト
- ビートたけし — Hiroshi Igarashi
- 中井貴惠 — Yuko Komiya
- 大谷直子 — Mie Akino
- 石倉三郎 — Rokusuke Sagawa
- Taichiro Kawabe — Ken Igarashi
- 木内みどり — Riyoko
- ポール牧 — Comedian
- 菅井きん — Primary School Teacher
- 鈴木ヒロミツ — Host of a Quiz Show
- Midori Utsumi — Hostess of a Quiz Show
- 柳沢慎吾 — Zenpei Tani
豆知識
『哀しい気分でジョーク』(かなしいきぶんでジョーク)は、1985年に公開された日本の映画作品。及び同年2月21日に発売されたビートたけしの同名シングル。
製作
当初報道されていたタイトルは『たった90日のララバイ』だった。ラスト近くで石倉三郎が「悲劇の父、泣き笑い、『90日のララバイ』ってことでなあ」というセリフを言う。『男はつらいよ 寅次郎真実一路』との併映か、洋画系かは分からないが、1985年の正月映画第二弾と報道されていた。ちょうど同じ枠で東映がタモリ主演・野田幸男監督で『いいとも探偵局』という超人気番組の便乗映画を準備し、新世代のお笑い芸人による正月映画対決が期待されたが、タモリ主演映画は中止になった。『たった90日のララバイ』も一旦製作中止と報道されたが、『哀しい気分でジョーク』に改題され、1985年4月に公開された。1984年秋にあった製作発表では、1984年11月末に完成し、1985年2月松竹系でロードショーと発表されていた。
『映画情報』1984年12月号には「瀬川昌治監督だから、やはり基本的には人情喜劇だ。たけしは『戦場のメリークリスマス』でもコメディアンでない俳優だったし、テレビでも大久保清を演じたことがある(『昭和四十六年 大久保清の犯罪』)。『戦メリ』で毎日映画コンクールの助演男優賞を受けた味が忘れなくて、今度は主演男優賞の挑戦というわけだ。若手の有望監督の作品にでももう一本出れば、その可能性は大だね」などと書かれている。
アメリカのフォークソング「グリーングリーン」が鎌倉市立大船第二小学校(エンドクレジットで表記)と見られる参観日の合唱シーン他、劇中、何度も歌われる。映画の内容もグリーングリーンの日本語詞をヒントに創作したものと考えられる。
シドニーの夕陽をバックに親子で会話するシーンは感動的。オーストラリア以外の日本のシーンは、たけしが忙しかったのか、外ロケのシーンは少なく、自宅設定のマンションや公園以外はあまりなく、東京のメジャーな場所がほとんど映らず、どこでロケをやったか分からない。
後半にたけしが親子クイズ番組に出演した後、「俺は乞食じゃないんだぞ!」というセリフがある。
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