子猫物語 (1986)
北海道の大自然をバックに、ひょんなことから母猫とはぐれてしまった茶虎柄の子猫チャトランが、親友の子犬プー助と二匹で冒険の旅を続ける中で様々な動物との出会いや経験を通して成長していく姿を描く。
キャスト
豆知識
- 興行収入:$6721.9万
- 撮影地:日本
『子猫物語』 は、1986年7月12日公開の日本映画(実写)。配給:東宝。畑正憲が監督・脚本を手掛けた子猫の冒険映画。日本版とは異なる再編集されたものが日本国外でも放映された。文部省推薦。
製作
『スポーツニッポン』1985年6月7日付の記事にムツゴロウ(畑正憲)監督が「世界初のネコを主人公にした映画を3年越しで撮影中」と伝える記事が載る。仮タイトルは『子ネコ物語』で、撮影は北海道中標津町の畑監督の自宅、牧場、庭などで重点的に撮影が進行中。内容は「一匹の子ネコが、ふとした悪戯心から外に出、ヒグマ、タヌキ、キタキツネ、犬など様々な動物に出会って心を触れ合い、冒険する姿を北海道の四季を織り混ぜながらメルヘンタッチで描く」とされた。ネコを主人公にした映画の製作は畑の15年来の念願だったという。主役のネコは40匹にのぼり、当時は初代主役のネコの孫が主役を演じていた。チャトランは鼻の下の模様などが異なる三代総勢40匹によるもの。ネコは犬と違って調教が難しく、それがネコ主役の映画のネックになっていたという。畑は「ネコ語は20語くらいあるから、動物と一緒に寝起きする私じゃないと、分からないノウハウがあります」と述べた。製作費はフジテレビが全額出資。
北海道には生息しない本物のツキノワグマの子どもは人によく馴れており、何度か登場。プー助と熊との格闘はじゃれ合いしか見えないが、後半の番小屋内ではヒグマと見られる熊を至近距離からの撮影を行っている。同じ年に『ドン松五郎の生活』を撮った中田新一は「チャトランは死んだ」と証言している。ビートたけしは公開当時、「30匹余のチャトランが撮影に使われたと聞いた。それも激流の滝の上から流されたり、高い所から飛び降りさせられたり、『あっち向け』『こっち向け』『立て』『座れ』『言うことを聞け』って、動物にとっては『残酷物語』そのもの」などと述べている。冒頭から盛んに「子供論」が展開されるため、チャトランは子猫と思い込まされるが、何年も経ったとは思えないエンディングで、白い雌猫と恋仲になり、子を産んでいつ大人になったのかと驚かせる。
ナレーションを担当する露木茂フジテレビアナウンサー(当時)は、1980年に動物王国を訪ねた際、畑はどの動物にも家族のように愛情を注いでいたが、そのうちの1頭のヒツジをつぶして私たち取材班を歓待しようか、と畑が話していたことを聞き、ショックを受けたという。
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