ほんの5g

ほんの5g (1988)

就活中の短大生・明日香は、せっせと会社訪問に出かけては討ち死にの繰り返し。生まれつきの性格でつい思ったことを正直に言いすぎ、心証を悪くしてしまうのだ。幼なじみの三蔵のちょっかいや、郷里の母からの見合いの勧めも重なり、疲れ果てた明日香はふと目に付いたパチンコ店に足を踏み入れる。初めてのパチンコだったが、ビギナーズラックで大当たり、これをきっかけに、感じのいい店長の中河原と親しくなる彼女だった。

公開日
1988-11-26
TMDB
5.0 / 10 (1)
上映時間(分)
1時間32分
ジャンル
コメディ
監督
太田圭

キャスト

豆知識

『ほんの5g』(ほんの5グラム)は、1988年11月26日公開の日本映画。監督は太田圭で、富田靖子主演映画として企画され、福山雅治が相手役として俳優デビューとなった。タイトルの“5g”とは、パチンコ玉1個の重さのことである。

製作

『キネマ旬報』1988年9月下旬号には「松竹は現在上映中の『ダウンタウン・ヒーローズ』に引き続き(1988年)9月17日より10月14日まで大林宣彦監督が山田太一の原作を映画化した『異人たちとの夏』を公開する。これは当初、7月作品だったのが、諸般の事情で9月番組にまわったものだ。作品の評判もよく、秋のトップバッターとして松竹が期待している映画だ。その次は森田芳光が製作総指揮・脚本を務める『バカヤロー! 私、怒ってます』というオムニバス映画を入れる(中略)松竹はこの秋は『異人たちとの夏』以降は正月まですべて外部プロの作品でいく。だから『バカヤロー!』の次は『BU・SU』の市川準監督がハナ肇、植木等、谷啓らを使って作った『会社物語』と富田靖子主演の『ほんの5g』というともにセディックという会社が作った映画を二本立てで公開する。

大メジャーになった脚本家の一色伸幸がこの年のくまもと映画祭で太田圭監督の『アラカルト・カンパニー』を観て、雰囲気やセリフの間に興味を持ったのが映画誕生のきっかけ。

漫画家のいしかわじゅん、指圧師の浪越徳治郎も脇役で出演している。いしかわは当時のエッセイ風マンガ『フロムK』で、撮影状況を描いているが、福山雅治の似顔絵は描いていない。また、勝村政信も端役で出演し、映画初出演している。寿明日香(富田靖子)、中河原薫(布川敏和)、橋本三蔵(福山雅治)の三角関係も主題の一つであるが、富田と府川よりも冨田と福山が面白く、二人は幼馴染みでありながら、福山は冨田の部屋を自由に出入りし、他の女性を連れ込むこともある。しかし二人の間にセックスはないような面白い関係。福山は何が原因かは分からないが声が枯れている。福山本人は今でも見たくない映画という。2010年のカウントダウンライブで観客に「観てもいいけど観たことを僕には伝えないで」と言ったという。

主人公・寿明日香(富田靖子)は、島根県津和野町出身で、実家は農家設定。道から玄関まで歩いて20歩ぐらいある武蔵小山の高級マンションに住み、高輪女子短期大学英米文学科という架空の大学に通う女子大生。商業映画では珍しい武蔵小山が主舞台。エンドクレジットで撮影協力として「武蔵小山のみなさん」と表記される。バラエティ番組で時折り取り上げられる「武蔵小山商店街パルム」を冨田が2度歩く。大半の撮影は武蔵小山駅前にあったパチンコ店「武蔵小山26号線(現在は閉店)」でロケが行われた。映画ポスター、エンドクレジットの協賛として、店名、全国遊技機商業協同組合連合会と、パチンコ台の西陣も表記される。寺脇研は「パチンコを題材にした映画」と評している。

明日香(富田)は入社試験で銀座から渋谷までにある会社を狙うが24社落ちまくる。15分頃、明日香(富田)が友人とお茶を飲む喫茶店は、数寄屋橋交差点ソニービル隣りの「La・Porta」。唯一、二次面接まで進んだ会社は三木のり平が社長を務める会社で、田野倉(大地康雄)が面接官として同席。三木に気に入られ「是非、我が社に…と言うと思ったかね?」と言ったら、富田が「そんな『社長シリーズ』みたいな会社…イヤです」と言う。

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