金瓶梅

金瓶梅 (1968)

Based on the Chinese classic "Jin Ping Mei". Original Japanese cut directed by Koji Wakamatsu and produced by Shochiku. Set in Song-dynasty China, Wu Song rises to fame and becomes a guard captain. He is captivated by his brother’s wife, Pan Jinlian, whose beauty also ensnares the wealthy libertine Ximen Qing. To possess her, Ximen Qing has Wu Song’s brother murdered. When the corrupt authorities refuse justice, Wu Song is imprisoned, escapes with the help of the Liangshan bandits, and joins their ranks. Ximen Qing descends further into decadence, but Wu Song eventually returns, leading an attack on the town.

公開日
1968-09-27
TMDB
4.0 / 10 (4)
上映時間(分)
1時間30分
ジャンル
履歴, ロマンス
監督
若松孝二

キャスト

豆知識

  • 原作:金瓶梅

『金瓶梅』(きんぺいばい)は、中国古典艶書『金瓶梅』を原作とした1968年公開の日本のエロティック映画。ユニコン・フィルム製作、松竹配給。真山知子主演・若松孝二監督。成人映画。

製作

1964年暮れ、東映に西ドイツのハンザフィルムから、「費用はすべてこちらで持つから、ぜひ渡辺祐介監督で一本撮ってくれ」「製作費10万ドル(3,600万円、文献により15万ドル)を提供するから、できれば同じキャストで中国の有名な小説を撮ってもらいたい」と注文が舞い込んだ。渡辺監督の『二匹の牝犬』と『悪女』をハンザフィルムが配給して西ドイツで大ヒットしたためで、ハンザフィルムは渡辺監督のエロチシズムの表現技術を買ったといわれる。その後連絡がなくなり、立ち消えになったかと思われたが、1965年春にハンザフィルムのギュンター・バテレン社長が来日。東映との話し合いで製作が具体化し『金瓶梅』を小川真由美・緑魔子主演・渡辺監督で製作が内定した。ハンザフィルムとしてはロジェ・ヴァディム監督の『輪舞』の東洋版として『金瓶梅』を選んだといわれる。西ドイツは当時セ〇〇スブームに沸き、『金瓶梅』もベストセラーになっていたことから、世界的に知られる中国の古典に目を付けた。

当時緑魔子は『ひも』に始まる梅宮辰夫とのコンビでコールガールを演じる「二文字シリーズ」など、一連の風俗映画で人気を得ていたが、三作目の『ダニ』の撮影中に「どうしてここで脱がなくてはいけないの?」と裸を見せる必然性云々を持ち出し、スタッフと揉めて降板した。ところが『金瓶梅』の宣伝用スチール写真撮影では惜し気もなく脱いだことから、東映は「裸は海外専用に切り替えたのか」と皮肉った。

『二匹の牝犬』は製作費3,000万円で、衣装を豊富に持つ東映のため、日本の時代劇や現代劇なら撮れない金額ではなかったが、明の時代を舞台にするとなると話は別で、中国の衣装など東西の東映撮影所にもなく、コスチュームなどで費用がかさみ、10万-20万ドルでは製作は不可能と判断。当初はハンザフィルムも多少の超過はOKと言っていたが、東映は「金がかかり過ぎて手に負えない」と辞退した。その後、にんじんくらぶの若槻繁が台湾との合作を思い立ち、交渉を重ねたが、台湾の会社が潰れてダメになった。諦めきれない若槻が堤玲子原作の『わが闘争』を佐久間良子主演・中村登監督で松竹に企画を持ち込んだイキサツがあり、松竹と話しを進め、ようやく映画化が実現した。

『週刊朝日』は、1968年12月27日号の1968年を振りかえる特集で『とことんまで堕ちた邦画界 五社がエロ映画に狂奔』との小見出しで「『徳川女系図』から『女浮世風呂』まで。エロダクション顔負けに、堕ちるところまで堕ちた日本映画!ああ…邦画五社が、恥も外聞もなくエロダクション顔負けの映画作りに狂奔しだした。直接のキッカケとなったのは(1968年)1月に公開されたイギリスのセクス映画『女狐』(D・H・ローレンス原作)も大ヒットであるらしい。とにかく大映の『秘牢・おんな牢』を皮切りに、ことし生まれた五社のエロ映画は、東映の『尼寺㊙物語』、『徳川女系図』、日活の『女浮世風呂』などあげてゆくときりがない。ピンク女優はひっぱりダコで、一時は争奪戦まで演じられる始末。女性映画の松竹も、ピンクの雄・若松孝二監督を起用して『金瓶梅』を撮ったし、東宝も浜美枝の『砂の香り』で初めて"成人映画"を配給した」と書いた。

1968年7月に発表された松竹の8月ー10月の決定番組では本作は告知されず、9月は一週ー二週は『いれずみ無残・新宿そだち』『釧路の夜』、三週ー四週は『白昼堂々』『ハレンチ社員遊興伝』。当時の松竹は喜劇に力を入れ、これがこの後大輪の花を咲かせるが、独立プロが作るエロ映画に観客がドッと殺到するため、大手としても無視できない状況にあった。

Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。

おすすめ