バカ政ホラ政トッパ政 (1976)
Three men, all named Masa, join forces to capitalize on each of their unique yet questionable talents against a hyper-competitive Tokyo underworld.
- 公開日
- 1976-10-01
- TMDB
- 10.0 / 10 (1)
- 上映時間(分)
- 1時間31分
- 監督
- 中島貞夫
キャスト
豆知識
バカ政ホラ政トッパ政(バカまさホラまさトッパまさ)は、1976年(昭和51年)10月1日に東映系で公開された日本映画。菅原文太主演、中島貞夫監督。
製作
主人公のバカ政は、住吉会の顧問だった実在の人物をモデルに造型したもので、この点では実録部分も一部取り入れたフィクションである。この人物が俊藤浩滋に企画を持ち込み製作がスタート。俊藤もこの人からの持ち込みは断りにくい立場であったという。この人は常に銀座のオネイチャンを10人ぐらい連れて銀座を飲み歩いていた金持ちで、撮影中も「女たちを連れて来るから映画に出してやってくれ」などと言ってきたという。鳥居元宏の脚本一稿だけが上がっている段階で中島は俊藤から監督を頼まれ、忙しくてはっきりと断ったのだが、再度、岡田茂東映社長と高岩淡東映京都撮影所(以下、東映京都)所長がやって来て、「お前が撮らんと封切に間に合わんやろ」と無理強いされ、両手をついて「勘弁して下さい」と謝ったが抗しきれず、「無理やりさせられた仕事」と述べている。
住吉会や大日本興行の浅草妙清寺事件などを脚本のベースにした。脚本は笠原和夫、鳥居元宏、中島貞夫名義だが、先のような事情で笠原は馬鹿らしくなって逃げ、鳥居のホンがつまらなく中島が3日ぐらいで直した。中島は笠原の関与はよく覚えていないという。笠原は著書『昭和の劇』の中で本作を「なかった事にしてくれ」と述べている。
構成は『人斬り与太 狂犬三兄弟』に似る。バカ政ホラ政トッパ政を演じるのがそれぞれ菅原文太、中山仁、ケーシー高峰であるが、中山はぐっと年下だが、他の2人とは中島監督と同世代で、内容は若い人の話で、この3人が演じるのはムリがあると俊藤プロデューサーに訴えたという。中島は忙しくキャスティングの希望をいう暇もなく、キャスティングは全て俊藤がやった。学者を演じる伴淳三郎も「使え」と無理強いされたという。伴淳演じる人物は実在する人で、伴淳はその人と関係があり、最初からキャスティングされていたという。トッパ政を演じるケーシー高峰は、元名古屋のヤクザで名古屋弁を喋る。ホラ政を演じる中山仁は映画では唯一のヤクザ役。吃音のメリケン明を演じる峰岸徹は実際に銀座育ちで、バカ政らと4人組のような位置付け。ケーシー高峰、中山仁、倍賞美津子は東映映画初出演。当時のこの3人イメージは「グラッチェ」「立木大和の鬼コーチ」「アントン夫人」。特に倍賞は松竹専属と見られ、よくヤクザ映画に出たなという印象。
銀座を舞台にしており、セットとの併用だが、銀座柳通りなど数カット実際に銀座で撮影しているようにも見えるが、中島監督は銀座をロケハンしたが、昭和30年代設定の銀座の再現は無理と判断し、全て東映京都のオープンセットで撮ったと話している。撮影は17日程度だという。バカ政(菅原)は自ら「ザギンのバカ政」と名乗り「ザギンはオレのシマだ」と豪語する。ダンパの人の多さをバカ政は満員の銭湯に例える。ザギンのヤクザは腹わたのないこいのぼりなどのセリフもある。敵対する江東義友会は「川向う」と表現され、ボスは杉町民男(林彰太郎)で、バカ政たちからやり過ぎの報復を受ける。後半、実名で出演するダウン・タウン・ブギウギ・バンドは、2シーン出演があり、宇崎竜童が歌うシーンもある。
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