スパルタの海

スパルタの海 (1983)

Violent delinquent Shunpei is sent to Totsuka Yacht School, a grueling rehabilitation center. The principal fears that this "half-wolf" is too much. When kids go bad, this school beats them straight. But they've never seen anything like this punk before.

公開日
1983-09-01
上映時間(分)
1時間45分
監督
西河克己

キャスト

豆知識

『スパルタの海』(スパルタのうみ)は、戸塚ヨットスクールを題材とし戸塚目線で描かれたノンフィクション小説、及び映画化された作品である。

製作

企画は東映の社員プロデューサー・天尾完次。天尾は岡田茂東映社長の懐刀と言われた人だったが、当時フリーの西河克己監督と組みたくて、本作の前に『生きてん母ちゃん』という企画を西河と東映で作ろうとしたが、岡田社長に蹴られていた。諦めきれない天尾は1982年に『誘拐報道』を企画した後、同じ実録映画を探し、当時社会問題化していた戸塚ヨットスクールに目をつけた。しかしまた岡田社長に東映での製作を蹴られたため、岡田から外部での製作許可を取り、東宝東和と組んで本作を製作した。製作費1億円。

天尾が西河克己に原作を渡し、西河が監督を引き受けた。天尾は原作と同じくドキュメンタリータッチを希望し、シゴキシーンも生々しく描くと発表されていた。監督の西河はフィクションのドラマ仕立てにし、天尾があくまでもシリアスなタッチでやりたいと拒否したため、野波静雄の脚本で撮影されることになり、ロケハンに出掛けた。西河は交通事故死した息子が不登校で高校中退したというヨットスクールの父兄と共通する問題を抱えた過去があり、意欲的に映画化に取り組んだ。しかし、「結局俳優によるドラマ仕立てになり、どっちつかずの中途半端な出来になった」と西河は反省の弁を述べている。

1983年3月16日クランクイン。撮影はほぼ現地ロケで、出演者は毎回知多半島に通った。愛知県美浜町を中心にロケがあり、4月中旬に一部東京都内ロケ。製作決定の時点ですでに訓練生二人が死亡、二人が行方不明という異様な状況下での撮影だった。伊東はヨットに乗ったことがないのに、ヨット名人の設定で、クルーザーで波すれすれに傾いだり、2月の海に飛び込むなど「撮影は本当に怖かった」と話している。伊東は賛否両論のあった題材に「やって良いものか悪いものなのか疑問だった」と葛藤があったことを告白した。伊東は記者会見で「あんな映画にどうして出るんですか」と言われたため「どこがいけないんですか」と開き直った。

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