BORDER LINE

BORDER LINE (2003)

2000年の<PFF(ぴあ・フィルム・フェスティバル)アワード>でグランプリを含む4賞を受賞した李相日(リ・サンイル)が、スカラシップ権を得て監督したもので、李にとって初めての長編となる。前作「青~chong~」が高校という「限定された空間」の、恋と友情という「絞り込んだ話」だったのに対し、この作品は、東から北へと「移動する」ロードムービーであり、性別も職業も年齢も「違う5人の話」となっている。時に深く、時に浅く、それまでまったく知らなかった他人とかかわることで自分の罪を知り、罰を受け、かすかだが確かな希望を感じるまでの道のりを、力強く描く。 やる気のないタクシー運転手の黒崎は、自転車で走っていた高校生・松田を轢いてしまう。「北海道まで行く」と言い張る彼。仕方なく黒崎は行動を共にするのだが、ラジオで流れたニュースで、彼が父親を殺害し逃げてきたことを知ってしまう。40代半ばのチンピラ・宮路は、舎弟の裏切りからヤクザの幹部に追われることになった。逃げ場のなくなった彼は、離れ離れになっている娘のことを思うのだった。 一見、マイホームを持ち幸福に暮らしていた主婦・美佐。しかし実際は、息子は学校でいじめに遭い、夫はリストラされストレスがたまる毎日を送っていた。家族とのつながりに傷を持つ同士が、ほんの一瞬出会い、触れ合う兆しをみせながら、離れていく……。

公開日
2003-06-28
TMDB
5.2 / 10 (5)
上映時間(分)
1時間58分
ジャンル
ドラマ, ロマンス
監督
李相日

キャスト

豆知識

『BORDER LINE』 は、2003年6月28日に公開された日本映画。 李相日(リ・サンイル/り そうじつ)監督の初の長編作品で、出演は沢木哲、前田綾花、光石研、村上淳、麻生祐未など。 2000年のぴあフィルムフェスティバル(PFF)でグランプリを含む4賞を受賞した李相日が、スカラシップ権を得て監督した。 第8回新藤兼人賞 金賞を受賞した。

製作

李相日は大学を卒業後、日本映画学校(現・日本映画大学)に入学した。卒業制作作品『青〜chong〜』がぴあフィルムフェスティバル(2000年)でグランプリを含む4賞を受賞した。その後フリーの助監督として活動したあと、実際に起きた事件をモチーフに『BORDER LINE』を監督し長編デビューを果たした。父親を殺して自転車で逃走する高校生、やる気のないタクシー運転手、組織に追われるヤクザ、こどものいじめや夫のリストラに悩む主婦らを通して、家族のあり方を問いかけた。東京を出発点に、東北を経て北海道・函館までロケーションを敢行した。李相日によると「自分の映画としてやりたいこと、考えていること、思いのすべてを注ぎ込んだ。非常に不器用で不格好な映画だなと思ったりしますけど、表現したいことの原点が詰まっていて、技術的に及ばない中で、思いの丈だけがはみ出ている。」

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