栄光のル・マン

栄光のル・マン (1971)

Le Mans

毎年仏のル・マンで開催される世界最大のカー・レースに魅せられた男たちの姿を描く。自身もレース出場経験があるスティーヴ・マックィーン主演の渾身作で、多数の有名ドライバーが特別出演している。

公開日
1971-06-23
TMDB
6.8 / 10 (287)
上映時間(分)
1時間44分
ジャンル
アクション, ドラマ
監督
Lee H. Katzin

キャスト

豆知識

  • 製作費:$760万

『栄光のル・マン』 は、1971年に公開されたアメリカ映画。モータースポーツを素材にしたカーアクション映画である。

エピソード

マックイーンは元々F1を題材にした「Day of the Champion」という映画を準備していたが、ジョン・フランケンハイマー監督の『グラン・プリ』(1966年公開)と企画が重なるため製作を断念し、改めてル・マン24時間レースをテーマにした本作に取り組むことになった。

製作開始当初、監督は『荒野の七人』『大脱走』の監督ジョン・スタージェスであったが、観客の心に強く訴えるストーリーが必要というスタージェスと、極力人間ドラマを排除してカーレースそのものの魅力を描きたいマックイーンの間に確執がおこり、途中降板することになった。事実、アメリカでの興行についてはスタージェスの懸念通りになってしまった。スタージェスはこの映画について「途方もないジョーク、800万ドルをかけたマックイーンのホームムービー」と酷評している。

本物の1970年のル・マン24時間レースの撮影の際は、撮影用カメラを3機積みこんだポルシェ・908 2・29号車が実際にレースにエントリーし、レースをこなしながら撮影用マシンとしても活躍した。周回数の不足で完走扱いとはならなかったものの、24時間を無事走りきって9位相当でフィニッシュした。この他、実際のレース以外の走行シーンのロケではルーフ部分をカットしたフォード・GT40をカメラカーとして使用した。この車両は後にルーフ部分が復元され、現在もイギリスのカーコレクターの手元に現存している。

マックイーン所有のポルシェ・917Kをはじめとして撮影には20台以上ものマシンが使われたが、敵役のフェラーリ・512Sに関してはエンツォ・フェラーリの協力が得られず、個人でフェラーリを所有する人間に提供を頼みこむことになった。映画中盤で大クラッシュするフェラーリ車は、外見のボディのみをフェラーリに似せた別の車である。

1970年のル・マン24時間レースで優勝を果たしたリチャード・アトウッド、ジャッキー・イクス、ジャン・ピエール・ジャブイーユ、更に後にレーシングカーコンストラクターやレーシングカーデザイナーとして名を馳せるアンドレ・デ・コルタンツやギ・リジェ、ポルシェのスポーティングディレクターとなったユルゲン・バルト等、そうそうたる面々が並ぶ十数人の現役レーシングドライバーがカースタントドライバーとして参加しており、エンドテロップでは最初にクレジットされる。その中にはマックイーン自身も名を連ねているが、中でも撮影中に片足を切断する事故を起こしたデビッド・パイパーは、その犠牲について特に敬意を払われている。その事故はマックイーンの乗る車のクラッシュシーンとして映画内で再現され、映画のハイライトとなった。ちなみに映画に再現されたシーンの撮影では人間は運転しておらず、リモコンで遠隔操作している。

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