HUMAN LOST 人間失格

HUMAN LOST 人間失格 (2019)

昭和111年、僕は人間を失格しました。

医療革命後の昭和111年の東京。人間は体内の“ナノマシン”とその管理を請け負う“ネットワーク”が管理する“S.H.E.L.L.”体制に支配されていた。その結果、病気にならず、傷の治療もいらず、120歳の寿命が保障されるが、その極端な社会制度によって経済格差を含むさまざまな問題が起こっていた。

公開日
2019-10-22
TMDB
5.1 / 10 (38)
上映時間(分)
1時間50分
ジャンル
アクション, アニメーション, サイエンスフィクション
監督
木崎文智

キャスト

豆知識

  • 原作:人間失格

『HUMAN LOST 人間失格』 は、2019年11月29日に劇場公開された日本のアニメーション映画。太宰治の小説『人間失格』を大胆に翻案し、SFダークヒーローものとしてアニメーション映画化した作品である。

製作

朝日新聞デジタル&Mのインタビューに答えた木崎によれば、本作の企画は2015年頃にスロウカーブのプロデューサーの尾畑聡明から送られてきた提案が始まりであり、クリーチャーが街を徘徊しているイラストが描かれていた企画書を見た木崎は、原典とSFの世界観がつながらなかったという。また、かつてSFの世界観で描かれたことはなかった原典をSFアクションとして生まれ変わらせるという企画を無謀ながら挑戦し甲斐があると思ったほか、制作が大変になるとの予想についても本広や冲方、ポリゴン・ピクチュアズという制作陣を迎えたことから、何とかなるので挑戦してみようと思ったという。ただ、当初の予定では本編のようにアクションを満載するつもりはなく、絵コンテのすべてを再現するのは困難だと現場から言われて削ったものの想定の倍以上を入れることになったほか、冲方の脚本についてもかなりの分量だったことから削っており、説明を要するSFの要素より太宰の表現した人間ドラマを主体にした脚本へ組み替える作業に苦労したという。

好書好日のインタビューに答えた冲方によれば、企画については「何を考えているんだろう」と思ったうえで1年半くらい議論したうえ、プロットを何パターンも作る間に原典を何度も読み込み、現代的でどこかに答えがあるはずとの確信を得て、「タイトルの解釈」・「原典や作者にまつわる死の影」・「ダークヒーローの誕生シーン」といった3つのブレイクスルーを乗り越えたという。テクノロジーの発達したユートピアともディストピアとも言える日本社会を舞台とした理由については、デジタルテクノロジーをSFの主要な題材に据えれば据えるほど描けなくなっていくことから違うテクノロジーを取り上げようと思ったためであり、無限に続く苦しみの中で一抹の希望が残る物語を作ろうと心がけた結果、原典で描かれているキャラクターの配置が完璧で現代的だったことから、元の人間関係をSFに移植するだけで成立することが明確になったという。

2019年11月29日にTOHOシネマズ新宿にて初日舞台挨拶に登壇した冲方によれば、脚本制作には約2年を費やしており、原典のSF化に際して話し合った結果、「人間全部失格」にしようと考えて特に葉蔵を描くことになったという。また、同じく登壇した櫻井によれば、絵コンテ撮を見ながらのプレスコ形式で声をあてており、岩浪によるこだわりで生の芝居をそのままアニメに落とし込んだという。

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