返校 言葉が消えた日

返校 言葉が消えた日 (2019)

返校

1962年、台湾では中国国民党による独裁政権のもと、市民に相互監視と密告が強制されていた。ある日、翠華高校の女子生徒ファンが放課後の教室で眠りから目を覚ますと、周囲から人の気配が消えていた。誰もいない校内をさまよう彼女は、政府によって禁じられた本を読む読書会メンバーで、密かにファンを慕う男子生徒ウェイに遭遇。一緒に学校からの脱出を図るが、どうしても外に出ることができない。やがて2人は、学校で起きた政府による迫害事件と、その原因をつくった密告者の悲しい真相にたどり着く。

公開日
2019-09-20
TMDB
6.8 / 10 (121)
上映時間(分)
1時間43分
ジャンル
ホラー, 謎, スリラー, ドラマ
監督
徐漢強

キャスト

豆知識

  • 原作:返校

『返校 言葉が消えた日』 は、ジョン・スー監督による2019年9月20日公開の台湾映画。台湾における中国国民党政権下の白色テロ時代を題材に描いたダークミステリー。原作は赤燭遊戲 が2017年に発売したゲームソフト『返校』で、ゲームを原作とする台湾映画は本作が初となる。日本では2021年7月30日に公開された。

製作

監督のジョン・スーは原作のゲームを発売日当日に購入して最後までプレイし、その物憂げで美しい物語に強く惹かれた。そして、周囲の映画業界の知人に作品の映画化を薦めていたところ、数か月後にプロデューサーのアイリーン・リーとリー・リエが映画化権を獲得し、スーが監督として起用されることになった。

白色テロを扱った台湾映画は、過去にホウ・シャオシェン監督の『悲情城市』(1989年)、エドワード・ヤン監督の『牯嶺街少年殺人事件』(1991年)、ワン・レン監督の『スーパーシチズン 超級大国民』(1994年)がある。これらが上映された時代には「話題にしてはいけない社会の空気」が存在したが、その空気が薄れた時代にどのように歴史を描くのかをスーは検討し、多くの関係者に取材するなどのフィールドワークを実施した。スーは、過去作は20年から30年ほど前の映画で若い世代にはとっつきにくい部分があることから、この作品で白色テロの時代を知ってもらいたいと語っている。

ゲーム版では政治的なテーマに加え道教の要素が至る所で用いられているが、ゲーム版を知らない観客が情報過多で混乱しないように、映画版では政治的な面と歴史的な面に焦点を絞ることにした。その取り組みの一例として、作品内に登場する幽霊は、ゲーム版では道教の衣装をまとっているが、その衣装が何を象徴しているのかを観客に説明するのが難しかったため、姿の恐ろしさを理解しやすいよう、議論の末に軍人風の衣装に変更している。

作品の撮影はほとんどがロケで行われた。舞台となる学校は1960年代に建てられ2001年に廃校となった学校(志成工商)で、教室の場面では内部を改装して撮影し、一方で改装せずそのまま撮影した場面もある。また、ウェイ・ジョンティンが牢に入っている場面は、過去の歴史を伝える記念館の内部にあり白色テロの時代に実際に使われた牢で撮影された。

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