混血児リカ (1972)
First film of a trilogy following the dramatic life of Rika, a half-Japanese/half-American woman who becomes the tough-as-nails leader of an all-girl crime gang.
- 公開日
- 1972-11-26
- TMDB
- 4.9 / 10 (11)
- 上映時間(分)
- 1時間32分
- ジャンル
- ドラマ, アクション, 犯罪
- 監督
- 中平康
- シリーズ
- 混血儿 Rica Collection
キャスト
- 青木リカ — Rika
- Kazuko Nagamoto — Reiko
- Masami Souda — Hanako
- Michi Nono — Junko
- Fuminori Sato — Tetsu
- 内田良平 — Mr Z
- 津嘉山正種 — Numata
- Yasuo Arakawa — Sabu
- Sotoshi Moritsuka — Hirose
- 中台祥浩 — Tachibana
- 大友純 — Tabucho
- 東恵美子 — Reform School Director (uncredited)
豆知識
『混血児リカ』(こんけつじりか)は、1972年11月26日に公開された日本映画。青木リカ主演・中平康監督・新藤兼人脚本。イレズミ漫画師・凡天太郎の『週刊明星』連載漫画の映画化。東映の女番長路線に触発され、当時の"劇画ブーム"と"スケバン映画ブーム"で、東宝と近代映画協会が、鈴木則文監督の東映スケバン映画を徹底的にマネして作った異色作。
製作
日本映画の長期不況があり、前年1971年に製作部門を分離化して合理化を進める東宝は、自社製作の数を減らし、外部プロ作品の配給を積極的に進めた。育ちのよい東宝は他社のような成人映画路線に一定の距離を置いたが、傘下のATGは、新藤兼人や若松孝二、実相寺昭雄などの"芸術ポルノ"を中心に配給していた。こうした流れで、東宝本体も成人映画傾向の作品をラインアップに乗せなければ興行サイドの要望に応えられないという事情もあり、劇画原作ものもスケバンものも自社では製作しないが、外部からの持ち込みは大歓迎という非情なスタンスを執った。既に公開が決まっていた国際放映持ち込みの『高校生無頼控』の併映用に本作の企画が急浮上、スケバンの混血がホットパンツ姿で男どもをなぎ倒すエロス+アクションの製作が決定した。当初はテレビドラマとして企画されたとされるが、内容からスポンサーが付かなかったとされる。製作を新藤兼人主宰の近代映画協会に委ね、東宝とは縁の薄い中平康を監督に、ズブの素人・青木リカを主役に起用した。
監督の中平康は1971年に、自らの製作プロ・中平プロを設立し、文芸大作『闇の中の魑魅魍魎』が第24回カンヌ国際映画祭に出品するも受賞はならず、国内の興行も失敗し大きな借金が残り、その返済のため商業作と割り切り監督を引き受けたとされる。
原作が掲載された『週刊明星』はレコード会社とも関係が深く、当初予定されたテレビ化の際に、ヒロイン兼主題歌担当の新人女優の一般公募が、同誌とCBSソニーの共催で行われ、応募者約3000人の中から原作の主人公と同じ芸名をもらった青木リカが選ばれた。青木の本名はシャロン・リー吉田と言い、1953年生まれで映画公開時は19歳。父は横須賀の米軍情報局に勤務するアメリカ人、母は日本人タイピストで実際にハーフだった。映画封切り時のポスターのキャッチコピーに小さく「アメリカの血が肉体を‥‥日本の血が根性を‥‥ヤクザ・ごろつき蹴り上げてタトゥー・ルックのリカがゆく!」と書かれている。リカが2歳の時、帰還命令で父はアメリカに帰国し、母も一時渡米したが馴染めず、以降、母、祖父、リカ、弟と日本で暮らす。オーディションは高校3年生の冬で2位だったが、何かの事情で順位が繰り上がり主役に抜擢された。この年の8月からNETの深夜番組『23時ショー』のカバーガールもやった。
青木はこのシリーズ3本に主演した後、1974年の東映『学生やくざ』に少しだけゲスト出演して姿を消した。デビュー時に「2年やってダメだったら大学に行きたい」と話しており、あまり女優を続ける意欲がなかったといわれる。
『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」(1968年)でのロボット署長でも知られる劇団青年座の座長・森塚敏を始め、劇団青年座の座員がユニット出演した。
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