いれずみ判官

いれずみ判官 (1965)

桜吹雪の刺青と胸のすくような啖呵でおなじみの“遠山の金さん"を鶴田浩二主演で描いた娯楽時代活劇。

公開日
1965-02-25
TMDB
7.5 / 10 (2)
上映時間(分)
1時間34分
ジャンル
ドラマ, 謎
監督
沢島忠

キャスト

豆知識

『いれずみ判官』(いれずみはんがん)は、1965年に製作・公開された日本の時代劇映画。主演・鶴田浩二、監督・沢島忠。配給・東映。カラー、シネマスコープ、95分。

製作

本作は鶴田浩二ありきで考えられた企画ではなく、もとは大川橋蔵「再生」のために、当時の東映京都撮影所の実権を握っていた同撮影所所長・岡田茂が思いついた時代劇シリーズリメイク企画のうちのサブ的なひとつであった。

岡田は1964年1月の東映京都撮影所長復帰早々、映画での時代劇製作打ち切りを宣言して、東映京都は任侠映画を中心とした製作に切り替えていき、時代劇作品をテレビに移行させることを決めるが、プログラムの完全転換や、時代劇企画をテレビに売る、といったことをすぐにはできないため、まだまだ時代劇のヒット作を作らなければならなかった。

岡田復帰直前の1963年に東映京都は時代劇映画を計54本製作していた。その時代劇路線では、片岡千恵蔵・市川右太衛門が体力的に後退し、次の世代の大川橋蔵、東千代之介、松方弘樹、里見浩太朗といったスターがいずれも、演技面や私生活で伸び悩み、脱落を余儀なくされていた。それだけに興行不振の続く時代劇路線の看板スター・大川橋蔵の再生は岡田にとっても重大な任務であった。

岡田復帰前から敷かれていた路線内路線の「集団抗争時代劇」は継続させる一方で、岡田自身も多くの時代劇企画を提案した。しかし興行的に成功したのは成人指定の『くノ一忍法』ぐらいで、アイデアも尽きていた。そこで岡田が思いついたのが、かつての東映時代劇の人気シリーズを役者を交代させてリメイクする案だった。市川右太衛門の代表作『旗本退屈男』シリーズと片岡千恵蔵の代表作『いれずみ判官』シリーズを取り上げ、それぞれ『旗本退屈男』を大川橋蔵に、『いれずみ判官』を鶴田浩二に演じさせ、すでに浸透しているこれらシリーズをリメイクすれば、製作・宣伝コストが安く済むと計算した。

担当者が両「御大」にリメイクの許可を取りに行ったところ、市川右太衛門は「退屈男は舞台、テレビでも大いにやっていきたいし映画もまだ諦めたわけではない」と難色を見せた。右太衛門が執着するのは、次男の北大路欣也に退屈男を譲りたいという希望を持っていたからと見られた。結局、右太衛門の許可は取れず、旗本退屈男の本名である「早乙女主水之介」の下の名前だけを拝借し、「夢殿主水之介」という別人物を造形した『主水之介三番勝負』が大川橋蔵主演で製作された。

Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。

おすすめ