キンキンのルンペン大将

キンキンのルンペン大将 (1976)

働き者で真面目だがどこかズレていて周りに迷惑をかけてしまう二宮清十郎。美容院を経営する女房・君子から役立たずと罵られた彼はある日、わずかな荷物を手に家出し、胸弾ませて上京する。だが、金も行くあてもない彼はやがて上野でルンペンたちに出会い、初めて心の安らぎを感じ誘われるままにルンペン生活に入る。そこで会社がつぶれ途方にくれている親子ほども年の離れた女性・白川秋子と出会う。

公開日
1976-04-24
TMDB
10.0 / 10 (1)
上映時間(分)
1時間26分
監督
石井輝男

キャスト

豆知識

『キンキンのルンペン大将』(キンキンのルンペンたいしょう)は、1976年公開の日本映画。

制作

1976年年頭1月7日の東映記者会見で、岡田茂社長が発表した1976年の製作方針では、ここの枠は岡田が企画していた今東光原作・由美かおる主演による『こつまなんきん』と発表されていた。同作は前年、『五月みどりのかまきり夫人の告白』がヒットしたことから、五月みどり主演第二弾として公表されていたが、五月は『首斬り浅』(『毒婦お伝と首切り浅』)にスライドされ(出演せず)、途中から岡田お気に入りの由美に主演を変更しポルノ度の強いものを構想したが、映画化されなかった。

企画は愛川欽也。東映東京撮影所(以下、東映東京)の企画部長・天尾完次は東映京都撮影所時代に、岡田、石井と組んで異常性愛路線を推進したことがあり、また石井と組みたいと希望していた。岡田社長の命令で、鈴木則文とともに、岡田が閉鎖の構想を持っていた東映東京の徹底的なテコ入れのため、刺客として東映東京の企画部長として送り込まれ、天尾・鈴木のコンビで手掛けた「トラック野郎シリーズ」の大当たりで大きな成果を上げた。トラック野郎の企画を東映に持ち込んだのが愛川で、その功績から愛川が不遇時代にチャップリンの『街の灯』をベースに書いていたシナリオが映画化されることなった。

石井は「キンキンが張り切りすぎて、最初は自分のテレビの仲間で作ろうとして、テレビでコントを書いている人を集めて企画を持って来たけど、キンキンに『気持ちは分かるけど、これはダメだよ、映画としては成立しないよ』などと諭し、こちらでホンをまとめて、愛川も了承した」と話している。ルンペン役として出演する林光一をアドバイザーに起用。林はルンペン生活の体験をもとに『ルンペン学入門・放浪の詩』などの本を出していた。

本作は主演の愛川だけでなく、脇を固める俳優陣も、殿山泰司、和田アキ子、せんだみつお、毒蝮三太夫といった豪華な顔ぶれとなっている。

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