世界大戦争

世界大戦争 (1961)

日本国民の悲願も空しく 人類最後の時は来た!

単なる特撮映画としてではなく、第三次世界大戦の勃発から、そこに巻き込まれた市井の人々の生き様をリアルかつ情感豊かなタッチで描いた名作。 記者クラブの運転手・田村(フランキー堺)は戦後を生き抜き、地道に働いていた。ところが世界情勢は緊張を増し、ついに戦争へと突入してしまう。田村は妻・お由(乙羽信子)と娘・冴子(星由里子)、息子と共に最後の夕食を共にする。冴子は将来を誓い合った恋人の高野(宝田明)にモールス通信で電文を打つ。「…コーフクダッタネ…」。やがてミサイルが東京を襲い、世界最後の日が訪れる。

公開日
1961-10-08
TMDB
6.8 / 10 (13)
上映時間(分)
1時間50分
ジャンル
ドラマ, サイエンスフィクション
監督
松林宗恵

キャスト

豆知識

『世界大戦争』 は、1961年(昭和36年)10月8日に公開された日本の映画。製作・配給は東宝。監督は松林宗恵、主演はフランキー堺。昭和36年度芸術祭参加作品。

製作

東宝プロデューサーの田中友幸は、当時の世界情勢から第三次世界大戦を題材とした映画の製作を構想し、橋本忍による脚本で製作準備を行なっていた。しかし、東映でも同様の題材を扱った映画『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』を製作していることが判明したため、東宝側も監督に堀川弘通を立てて『第三次世界大戦 東京最後の日』の製作を急ぎ決定し、両社は競い合う形で製作を進めていった。マスコミもこの競合を報道するが、東宝側の脚本が先に完成していた東映側との類似を指摘され、東宝側は脚本の改稿を余儀なくされたものの十分な解消には至らず、製作の中止を決定した。その後、内容を一新して製作が再開され、本作品の完成に至った。脚本の改訂は12回におよんだ。

ストーリーボードは、小松崎茂が『ガス人間㐧1号』に続いて手がけた。絵コンテには、円谷からの誘いでうしおそうじも参加した。

東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、モスクワが核ミサイルによって破壊されるクライマックスシーンは、天地を逆にしたミニチュアの下から圧縮空気を吹き出させる方法で撮影された。このシーンでのミニチュアはウエハースで作られており、ネズミがかじるため、管理に苦労したという。また、雨の日には湿気てしまったという。

このシーンの映像は完成度が高く、特技監督の円谷英二の最高傑作とも評される。その後も『ノストラダムスの大予言』などの劇場用作品のほか、円谷プロ制作の特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』の最終話「史上最大の侵略(後編)」(1968年)など、さまざまな作品に流用された。また、上記のシーンを含めて劇中に登場するクレムリンのミニチュアは、『海底軍艦』(1963年)などの劇場用作品にも流用された。円谷も、本作品を自身の代表作の一つに挙げている。

東京が核爆発によって溶解するシーンは、『空の大怪獣 ラドン』(1956年)や『日本誕生』(1959年)などの噴火シーンと同様に、溶鉄を使用している。このシーンのミニチュアは燃えやすい炭団で作られており、撮影は千葉県の製鉄会社の敷地内にて行われた。上部だけ残る国会議事堂は、ミニチュアが偶然燃え残ったものであった。同シーンで撮影を担当した有川貞昌は、離れた場所に櫓を組んで安全帯で自身を固定していたが、灼熱によるカメラやフィルムへの危険を感じて退避しようとしたところ、アングルが熱くなって触ることができずパニック状態となり、どうにか櫓から飛び降りたあとはしばらく放心状態であったという。後年のインタビューで有川は、「ノロの怖さを甘く見ていた」と述懐している。

Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。

おすすめ