漂流教室

漂流教室 (1987)

楳図かずおの名作漫画を大林宣彦監督が実写映画化したSFサバイバルアドベンチャー。文明が滅びた未来へ学校ごと飛ばされた子どもたちが、懸命に生きていく姿を綴る。

父の転勤で、ロサンゼルスから日本に帰国した少年・翔。神戸のインターナショナルスクールに通う彼は、ある日、母と口論してふてくされながら学校へ行った矢先、大地震のような謎の大揺れに遭う。振動が収まったとき、教室の窓の外には信じられない光景が広がっていた。そこにあるはずの市街地は消え去り、広大な砂漠が広がっていたのだ。やがて翔たちは、どうやら校舎ごと遠い未来に飛ばされてしまったらしいと分かるのだが……。

公開日
1987-07-11
TMDB
5.2 / 10 (10)
上映時間(分)
1時間44分
ジャンル
サイエンスフィクション, ファンタジー, ホラー
監督
大林宣彦

キャスト

豆知識

  • 原作:漂流教室

『漂流教室』(ひょうりゅうきょうしつ)は、1987年(昭和62年)7月11日公開の日本映画。日本テレビ放送網・バンダイ・東和プロ製作、東宝東和配給。原作は楳図かずおの漫画『漂流教室』で、監督は大林宣彦、脚本は橋本以蔵。上映時間は104分。

製作

世代を超えて多くのファンを獲得する原作の映像化の検討は早い段階であったが、そのスケールの大きさと予想されるコストの問題から"幻の企画"となっていたといわれる。1980年代後半のSFX映画ブームの波に乗って映画化が実現した。

当初はオーストラリアの砂漠でロケーション撮影するはずであったが諸問題あって中止となり、一部神戸市ロケを除き、全てスタジオ撮影になった。『シティロード』1987年8月号の本作紹介記事に「豪州ロケの砂の造型はなかなかのもの」と書かれていることから、試写会段階までオーストラリアロケをやったとマスメディアに伝えられていたものと見られる。東宝スタジオに大量の砂を持ち込んで、それが教室に流れ込んだりするシーンが特に大変だったという。背景はマットペインティングによるが、『日本特撮・幻想映画全集』(勁文社、1997年)では砂漠の広さを表現できず閉塞的な画面になったと評している。

脚本は橋本以蔵の単独名義だが、実際は完成した脚本を大林が全面的に書き直した。怪物がピアノを弾くシーンでは大林が着ぐるみの中に入り、自身が作曲した曲を演奏している。大林はこの怪物の描写にはドラキュラ伯爵をイメージしたという。

当時、高校受験のため俳優業を休業していた林泰文を大林が「お前は俳優としていいものを持っているから、その時期に映画界と離れて過ごすのは人生にとって損失になる。映画も受験も両方やればいいじゃないか」と説得してメインキャストに抜擢した。林は出演経緯について以下のように説明している。高校受験を控えて役者をやめるつもりで、親にも所属していた劇団ひまわりにも退団を伝えていたが、大林から自宅に電話があり「撮影所に遊びに来ないか」と言われ、怪しさを感じつつも仕方なく、成城の東宝撮影所に行った。すると後にクラスメイトになる外国人の子どものオーディションをやっていて、大林の隣りの審査員席に座らされ、4時間の間、大林から「今の子どう?」などと振られた。その後に大林から出演を口説かれたが、やめる意思は固く断るつもりだった。ところが大林が最後に「この映画のロケ地、オーストラリアなんだよな」とボソッと言った。これに気持ちが揺らぎ、出演を承諾したと述べている。

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