肉体の門

肉体の門 (1964)

リンチにうめく白い肢体! 人肉の市場に青春をすりへらす牝犬の群!

戦後の焼け跡で逞しく生きる娼婦たちを描く。娼婦たちのキャラクターを衣装の色分けで表現するなど、鈴木清順ならではの色彩美学に貫かれている。映画主演デビュー作とは思えない野川由美子の体当たり演技も素晴らしい。 敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。十七歳のマヤが、関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった一人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだ。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、ひとりだけ和服で奥様風の町子と、様々な過去を背負った女たちがあてなき明日のためたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方関東小政の刺青をもつ、おせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた。すさんだ生活をしていても、小政たちもやはり女だ。たくましい男を見て、彼女らの中に愛に、似た感情が湧いて来た。そんな時、町子が小笠原というなじみの客と、結婚を約束して代償なしに身体を与えていることがバレてしまった。怒り狂った小政、マヤらは、地下室に町子を宙吊りにすると、リンチを加えた。途中、新太郎にさえぎられたものの、すさまじいリンチは、マヤの身体に忘れていた女の生理をよみがえらせ、新太郎に強烈にひきつけられていった。一方、進駐軍のペニシリンをもっていた新太郎は小政の口ききでそれを売り、莫大なお金を受けとるが…。

公開日
1964-05-31
TMDB
6.6 / 10 (78)
上映時間(分)
1時間30分
ジャンル
ドラマ, 犯罪
監督
鈴木清順

キャスト

  • 宍戸錠 — Shintaro Ibuki
  • 和田浩治 — Abe
  • 野川由美子 — Maya
  • 石井トミコ — Oroku
  • 松尾嘉代 — Omino
  • Satoko Kasai — Sen
  • 富永美沙子 — Machiko
  • 玉川伊佐男 — Horidome
  • チコ・ローランド — Black Pastor
  • 江角英明 — Ogasawara
  • 長弘 — Potato Seller
  • 野呂圭介 — Ishii

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