県警対組織暴力 (1975)
やくざ社会にどっぷりつかって 這いずりまわるこいつも刑事!
「仁義なき戦い」シリーズの実録トリオ、主演・菅原文太、監督・深作欣二、脚本・笠原和夫がやくざと癒着した警察と政界の腐敗ぶりを鮮烈に描き出した衝撃作!実在に起こった事件に材をとった生々しい迫力で、県警・市政・やくざが三つ巴となって欲望と悪徳の駆け引きに溺れていく様を映し出した、暴力映画の傑作。悪徳だが人間味あふれるベテラン刑事・久能に菅原文太、彼と手を結ぶ組長・広谷に松方弘樹、狡猾なエリート刑事に梅宮辰夫、元やくざの市議会議員に金子信雄といった豪華演技陣が勢揃いしている。
キャスト
豆知識
『県警対組織暴力』(けんけいたいそしきぼうりょく)は1975年に東映が製作した日本映画。
エピソード
『カックラキン大放送!!』(日本テレビ)のコーナーで、カマキリ拳法を駆使するラビット関根(関根勤)が、拳法を大げさに繰り出す割には、野口五郎扮する刑事ゴロンボに簡単にやられる、あるいは自滅するというネタは、本作の取調室での暴行シーンをヒントにしているという。
予告編に『やくざ対Gメン 囮』と『仁義なき戦い 頂上作戦』の流用映像と、本作で使われなかった中華料理店で野口貴史演じるヒットマンが広谷の返り討ちにあう未公開シーンと、『新仁義なき戦い』『実録飛車角 狼どもの仁義』、『ザ・カラテ2』、『山口組外伝 九州進攻作戦』のBGMを流用している。
本作品は、ヤクザ役の川谷拓三へ、警官役の菅原文太と山城新伍が取調室で暴行を加えるシーンが有名な見所になっている。暴力的な取締のシーンは数あれど、その域を超えている。たまたま笠原和夫が撮影を観ていて、ひっくり返って喜んでいたという。最初いきがっていた川谷は、菅原と山城に、投げられ、裸に剥かれ、殴る蹴るの暴行を受けて泣き叫ぶ。滑稽さと迫真性から川谷の演技は評判となり、のちの川谷たちピラニア軍団の出世へとつながっていった。萩原健一は、このシーンを観て川谷のファンになり、倉本聰脚本のテレビドラマ『前略おふくろ様』のプロデューサーを通じて川谷に「共演したい」とオファーを出し、川谷は同作の利夫役に抜擢され、お茶の間でもブレイクした。同じピラニア軍団の室田日出男にも出てもらうことになったという。
このシーンに関して川谷は、これは正に自分の役だと感じたと語っている。公務執行妨害で、4人くらいの警官に囲まれ、殴る蹴るの暴行を受けるというよく似た経験をしたことがあったからで、川谷は毎年、東映の忘年会で酔って暴れ、警官を殴り新聞記事になったこともあり、映画撮影数か月前にも酔って大暴れし、四條畷の交番に連行され、椅子を振り回したことから、警官に羽交い締めされて宙に浮き、床に落とされ、袋叩きにあった。撮影所から謹慎2カ月を言い渡され、明けたところで深作から指名された。川谷が「本当に殴って下さい」というので、深作は本人が言うんだから仕方ないと、菅原と山城に川谷を本気で殴らせたと述べている。翌日、川谷は顔がぼこぼこになっていた。ロッテルダム国際映画祭でも場内が笑いの連続で沸きに沸いたという。
なお、同じく深作欣二監督、笠原和夫脚本の映画『やくざの墓場 くちなしの花』では、川谷は本作と逆に取調室でヤクザを痛めつける刑事役を演じている。
Wikipediaで続きを読む · テキストはWikipedia、CC BY-SA 4.0。データはWikidata。
おすすめ
- ヘルドッグス 2022 · ★ 7.1
- 野獣の青春 1963 · ★ 6.9
- DEAD OR ALIVE 犯罪者 1999 · ★ 6.4
- ブラック・レイン 1989 · ★ 6.6
- 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) 2016 · ★ 6.8
- アウトレイジ 最終章 2017 · ★ 6.8
- ザ・ヤクザ 1974 · ★ 7.1
- イン・トゥ・ディープ 1999 · ★ 6.4
- アウト・フォー・ジャスティス 1991 · ★ 6.2
- ビトレイヤー 2013 · ★ 5.9
- ザ・バンク 堕ちた巨像 2009 · ★ 6.3
- 名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 2024 · ★ 6.9