泥の河 (1981)
Two boys, whose parents ply their trade by the mouth of a muddy river in Osaka, become close friends.
キャスト
- 田村高廣 — Shinpei Itakura
- 加賀まりこ — Shoko Matsumoto
- Nobutaka Asahara — Nobuo Itakura
- 柴田槇子 — Ginko Matsumoto
- 桜井稔 — Kiichi Matsumoto
- 藤田弓子 — Sadako Itakura
- 芦屋雁之助 — Shinoda
- 蟹江敬三 — Policeman
- 殿山泰司 — Man on Festival Boat
- 八木昌子 — Shinpei's First Wife
- 初音礼子 — Tobacco Shop Woman
- Yoshitaka Nishiyama — Warehouse Guard
豆知識
- 原作:泥の河
- 受賞:0 · ノミネート:2
「泥の河」(どろのかわ)は宮本輝の小説。1977年『文芸展望』18号初出、1978年に筑摩書房より刊行された『螢川』に収録。宮本はこの作品で第13回太宰治賞を受賞し作家デビューしている。1981年に木村プロダクションにより自主制作の形で映画化された。
製作
講演会などで小栗が語ったところによれば、元々は映画好きの中小企業の社長が、別の企画を進行させていたところ、事情があってそれが没になった。ところが、気の早い社長が早々に35ミリフィルムを購入していたため、「これを使って、1本作れ」と小栗に話が回ってきたため、以前から目を付けていた「泥の河」の映画化を思い付いた、とのことである。
この中小企業の社長とは、元大映のカメラマン・木村元保のことで、大映を3年で退社した後、墨田区で鉄工所を経営する傍ら、アマチュア映画を長く趣味で続け、1976年に『大地の子守歌』を作るときに、独立プロ・木村プロダクションを興した。以降、1978年『曽根崎心中』、1981年に本作『泥の河』を製作し、同じ1983年には『ナナカマドの挽歌』を製作・脚本・監督した。当時の大手映画会社がアニメやアイドル物など若者向き映画に偏している中で、"意気軒高な大人映画路線"という評判の一方、"地味で暗い木村プロ"などと陰口をたたかれながら、そのほとんどが賞を得た。木村は「僕が大会社のプロデューサーだったら、やはり若者向きの映画を作ると思いますよ。賞を獲る作品はまず金にならない。当たらなきゃプロデューサーの責任ですからね。金額が大きいだけに怖いですよ。映画興行は一種のバクチ。公開してみなきゃ、当たるかどうか分からない。木村プロは他と同じような映画を作っても仕方がない。
当初製作費は3500万円であったが、1000万円オーバーし木村プロデューサーが借金して補填した。
原作の舞台は大阪市の土佐堀川であるが、小栗のイメージするロケ地が大阪になく、広島や東京でも探し歩いたが見つからず、映画の撮影は、名古屋市の中川運河で行われた。
主役の子ども3人は一般公募300人の中から選んだ。加賀まりこは当時、多忙であったため、東宝の撮影所に船を持ち込み、6時間で加賀の出演シーンを全て撮影した。
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