まあだだよ (1993)
黒澤明監督が人生の晩年にあたって、敬愛する個性派作家・内田百閒の随筆を原案に、百閒の日常と彼の教師時代の教え子との交流を描く。1998年に88歳で死去した同監督のこれが遺作となった。 昭和18年の春、長らく大学でドイツ語を教えていた内田百閒は、文筆に専念するため、教職を退くことを宣言。教え子たちは、「学校の先生を辞めても、先生は先生です」と言って、「仰げば尊し」を歌いながら敬愛する師の新たな門出を見送る。それでも教え子たちは、何かと退職後に引っ越した内田家へ押しかけては、師との団欒を楽しむことに。やがて百閒の誕生日を祝う、「摩阿陀(まあだ)会」なるものが毎年開かれるようになる。
キャスト
- 松村達雄 — Prof. Hyakken Uchida
- 香川京子 — Professor's Wife
- 井川比佐志 — Takayama
- 所ジョージ — Amaki
- 油井昌由樹 — Kiriyama
- 寺尾聰 — Sawamura
- 日下武史 — Dr. Kobayashi
- 小林亜星 — Rev. Kameyama
- 吉岡秀隆 — Takayama's Son
- 頭師佳孝 — Neighbor
- 平田満 — Tada
- 本間文子 — Old Lady Holding a Cat
豆知識
- 製作費:¥13億
- 受賞:0 · ノミネート:1
『まあだだよ』は、黒澤明監督による1993年公開の日本映画。大映が製作し、東宝の配給により公開された。
エピソード
スタッフの野上照代は、東京で出版社に勤めていた時分に原稿を受け取りに内田家を訪れ、本人と面会したことがある。土産の日本酒を見せると急に態度が変わってご機嫌になったという。
黒沢清は「黒澤明では『まあだだよ』が好き。あっこ(あそこ)まで行ったら最早凄いよね」と語っている。
この作品に絡め、黒澤は周囲に対し、「これが最後の作品ですかね?」「まあだだよ」などと冗談を言っていたという。
香川の演技があまりに見事だったため、脚本でも指示がなく、指導もしていない。黒澤は現場でもほとんど見ていないという。
登場する猫は重たかったため、抱く際には苦労したという。また、暴れることもあったので、眠くなる薬を飲ませて撮影した。
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