ゴジラvsビオランテ (1989)
超ゴジラ, それはゴジラ細胞から生まれた!
ゴジラシリーズ第17作、「平成シリーズ」第2作(実際に平成になって制作されたのは本作が初)。 1984年、ゴジラに襲撃された新宿で、その被災現場からゴジラ細胞(G細胞)を密かに盗み出した者がいた。中東サラジア国のエージェントである。その国では遺伝子工学の権威・白神博士がG細胞の研究を行っていたのだ。だが“バイオ・メジャー”と名乗る集団に研究所は破壊され、博士は一人娘の英理加を失ってしまう。一方、ゴジラ襲来から5年後の現在、幼い子供たちがゴジラ復活を予言するような夢を見続けている事が判明する。三原山内において再び活動を開始したゴジラに備え、政府は核を制御する抗核バクテリアの研究を白神博士に依頼する。しかし博士は、亡き娘の細胞が埋め込まれたバラと、ゴジラ細胞を融合させ、ビオランテを生み出してしまう。時を同じくし、ついにゴジラが覚醒。ゴジラとビオランテの激闘が始まる!
- 公開日
- 1989-12-16
- TMDB
- 7.3 / 10 (321)
- 上映時間(分)
- 1時間45分
- ジャンル
- アクション, ホラー, サイエンスフィクション
- 監督
- 大森一樹
- シリーズ
- ゴジラ(平成) シリーズ
キャスト
- 三田村邦彦 — Kazuhito Kirishima
- 田中好子 — Asuka Okouchi
- 高嶋政伸 — Major Sho Kuroki
- 高橋幸治 — Genshiro Shiragami
- 峰岸徹 — Lieutenant Goro Gondo
- 小高恵美 — Miki Saegusa
- 永島敏行 — Director Seiichi Yamamoto
- 金田龍之介 — Azuka's Father
- Kazuma Matsubara — Self Defense Forces Officer
- Yasunori Yuge — Prime Minister
- 久我美子 — Prime Minister's Wife
- 沢口靖子 — Erika Shiragami
豆知識
- 撮影地:日本
『ゴジラvsビオランテ』 は1989年(平成元年)12月16日に公開された日本映画。「ゴジラシリーズ」の第17作であるとともに、平成ゴジラシリーズ(平成VSシリーズ)の第1弾でもある。製作は東宝映画、配給は東宝。監督・脚本は大森一樹、主演は三田村邦彦。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ。上映時間は105分。略称は『ビオランテ』『VSビオランテ』『vsB』。
制作
前作『ゴジラ (1984年の映画)』(1984年)は、配給収入17億円のヒットとなり、1985年3月には続編制作へ向けてゴジラ委員会が発足された。しかし、東宝が当初目標としていた20億円には届かなかったことや、中高生の動員が伸び悩んだこと、ゴジラ復活の後押しとなったファン層からの評価が芳しくなかったことなど反省点も多く、それらを踏まえた上でシリーズ化し正月映画として定着させるために検討事項も多かった。
製作の田中友幸は、観客の反応を特に重視していたとされ、エンターテイメント性を持たせつつ、前作の「ゴジラ復活」と同等のイベント性を保つため、ストーリーの一般公募を実施した。1985年4月に原案を一般公募した結果、応募総数5,025本から、特撮テレビドラマ『帰ってきたウルトラマン』の第34話「許されざるいのち」の原案(原案時点でのタイトルは「狂った生命」)を手掛けた歯科医・小林晋一郎の作品が採用された。なお、入選した候補のもう1つ「ゴジラ対巨大ロボット軍団」は、ゴジラが巨大コンピュータと戦い、それが戦車もどきのメカになるという案であり、本作品の制作が決定した後もその続編として検討されていたが、1989年公開の特撮ロボット映画『ガンヘッド』が興行的に不振だったことが影響し、却下されている。このほか、佳作・準佳作には、後に江戸川乱歩賞を受賞する坂本光一やサイエンスライターとして活動していた飛鳥昭雄らの作品もあった。授賞式は1985年11月9日に行われた。
監督・脚本の大森一樹は、ゴジラシリーズ初の東宝外部監督である。田中は、シナリオコンクールで城戸賞を受賞した大森の脚本を高く評価していたことから直接面会して脚本を依頼し、それに納得したことで監督も依頼したという。しかし、脚本作りが難航したため、プロデューサーの富山省吾はその間に『恋する女たち』『トットチャンネル』などの監督に大森を起用している。大森は、外様の監督がゴジラを撮ることへの反発は少なからずあり、これらの作品を手掛けたことで東宝からの信頼を得られたのではないかと述べている。
企画自体は前作の直後より動き出していたが、脚本やビオランテのデザインなどが難航し、準備期間は長期に渡った。富山は、シリーズの方向性を模索していたことと、制作費のかかる作品であるため東宝上層部が慎重であったことなどを理由に挙げている。また、小林は「花がゴジラと戦う」というイメージが多くの理解を得るのに時間がかかったと証言している。正式にゴーサインが出たのは1989年5月に入ってからである。前年に制作されていた企画書では、夏興行と想定していたが、ここへは『ガンヘッド』が当てられた。しかしこの時点でもビオランテのデザインは保留となっており、決定に至ったのは特撮班クランクイン後の同年8月下旬であった(ビオランテ#デザイン参照)。
大森は、ファンが求める「怖いゴジラ」よりも「強いゴジラ」とすることを目指したといい、第1作『ゴジラ』のような作り方は難しいだろうと感じたことを述べている。大森は、幼少期に鑑賞した『モスラ対ゴジラ』(1964年)に感銘を受け、本作品も女性的なイメージの怪獣、戦闘シーンの多さなどに影響を受けているといい、三枝未希も小美人に通ずるキャラクターであるとしている。また、リアリティのバランスや自衛隊の動かし方などは『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)を参考にしている。
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