北の岬 (1976)
A Swiss nun falls in love with a Japanese engineer.
キャスト
- Claude Jade — Marie-Thérèse
- 加藤剛 — Mitsuo
- 田中絹代 — Old Nun
- 小川知子 — Naoko
- Denise Péron — Sister Simone
- Françoise Guernier — Sister Andree
- Wataru Kobayashi — Former mine worker
- Kayoko Onishi
- Martine Mathias — Marie-Therese's Mother
- Mini Sakuya — Nun in East Pakistan
- Kumi Soyama — Nun in Wakkanai
- Geruni Furansowazu
豆知識
『北の岬』(きたのみさき)は、辻邦生の短編小説。1966年(昭和41年)10月、『審美』に発表された。1969年(昭和44年)2月、豪華限定本『北の岬』として、湯川書房より単行本刊行され、その後1970年(昭和45年)9月、第三短編集『北の岬』に収録される形で、筑摩書房より刊行された。
制作
監督の熊井は、旧制松本高等学校で辻の後輩であり、卒業後から付き合いが始まった。『北の岬』を辻から贈られた熊井は、「いい素材だ」と考え、前作『サンダカン八番娼館 望郷』が終わってすぐに脚本の準備に入ったという。辻は映画化の話があったとき、即座に承知したとし、その理由として「文芸作品の映画化には困難な問題が多いのですが、熊井監督の映画を見てきた私には、小説の持った詩的意図が、熊井氏の手にかかれば映画独自の強烈な力で、一層適格に観客の心に滲るであろうことが、直感できたからでした」と述べている。
脚本は辻とも相談の上、マリーの設定は原作に忠実である一方、「私」のほうは「光雄」と名付けた上で、仕事に疑問を持ち始めたエリート技師という設定に変更し、物質文明を追いかける日本の姿という点で、マリーの生き方と対照的になるように設定された。
撮影は1975年(昭和50年)夏にパリで開始され、同時に俳優のオーディションが行われた。次いでスイスで撮影を行い、マルセイユからカサブランカへ船で渡った。その後、一度帰国し、俳優の来日を待って撮影が再開された。ラストの、雪が降る北海道の場面は積丹半島で撮影されたが、この場所を探すために、海岸線を延々と廻ったという。
マリ・テレーズ役のクロード・ジャドは、20人の中からの選考で最終的に熊井が決定したが、台詞は岩崎加根子による吹き替えで、輸出用プリントのみが本人の声となっている。
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