ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 (1969)

ずらりならんだ九大怪獣世紀の決戦! ゴジラ親子の大ピンチ 怪獣島の王座を狙う猛烈新怪獣ガバラ登場!

ゴジラシリーズ第10作。鍵っ子で、いじめられっ子の一郎少年は、発明おじさんの作った玩具で遊ぶのが唯一の楽しみ。その玩具で遊んでいるうちに、夢の怪獣島に誘われるが、そこで一郎のお気に入り怪獣のミニラがガバラにいじめられているのを知る。だが、ゴジラの特訓を受けたミニラは果敢にもガバラに立ち向かおうとする。そんなある日、一郎は逃走中の強盗に拉致されてしまう。

公開日
1969-12-20
TMDB
5.1 / 10 (229)
上映時間(分)
1時間10分
ジャンル
ファンタジー, サイエンスフィクション
監督
本多猪四郎
シリーズ
ゴジラ(昭和)シリーズ

キャスト

豆知識

  • 撮影地:日本

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』 は1969年(昭和44年)12月20日に第1回「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開した日本映画。「ゴジラシリーズ」第10作。製作・配給は東宝。カラー、シネマスコープ。上映時間は70分。略称は『オール』『大進撃』。監督は本多猪四郎、主演は佐原健二。

製作

邦画の斜陽化による東宝本社の深刻な営業不振は、翌1970年(昭和45年)に制作部門の縮小・解体、リストラを招いた。怪獣路線は1968年8月の『怪獣総進撃』を集大成として中止されるはずであったが、『怪獣総進撃』が前作の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』の観客動員数を10万人上回る成績を上げたことや、『緯度0大作戦』をはじめとする1969年8月の興行収入が前年を大幅に下回ったこともあり、急遽(きゅうきょ)ゴジラシリーズの再開を決定した。しかし、本作品からシリーズは「東宝チャンピオンまつり」という興行形態の一編に組み込まれ、以後は黄金期の3分の1から4分の1という低予算での製作体制となっていった。当初、東宝チャンピオンまつりでは過去の作品の短縮版をメインにする予定であったが、田中友幸の意向により第1作目は新作となった。

前作に引き続き怪獣オールスターを謳った作品ではあるが、作品のスケールは大幅に縮小している。特撮シーンの約半分は『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』や『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』などの作品の映像から流用されているが、これは企画書の段階で決定されていたものであり、この予算的な都合に加えて当時の円谷英二をはじめ有川貞昌ら円谷組が大阪万博の映像製作にかかりきりであったため、従来のように本編班と特撮班に分けず、特撮演出も本編の本多猪四郎が兼任して一班体制で制作されている。シリーズでは唯一、手間のかかるプール撮影が行われていない。

その後、円谷は体調不良により本作品の制作に関与していないが、「監修」とクレジットされている。円谷が本作品公開の約1か月後にあたる1970年1月25日に死去した後、東宝は同年3月1日をもって「特殊技術課」を廃止し、特殊技術スタッフは新設された「映像事業部」に吸収され、映画特撮以外の映像制作に当たるようになった。そして、「東宝チャンピオンまつり」の第1回冬興行作品である本作品以後、東宝は年1作の新作ゴジラ映画と過去の特撮作品のリバイバルをメインに掲げ、テレビアニメなどを組み合わせた番組を春・夏・冬休みの子供向け興行として続けていくこととなる。

音楽を担当した宮内國郎は、特撮テレビドラマ『ウルトラQ』や『ウルトラマン』などを手掛けたことで知られ、本作品が唯一手掛けたゴジラ映画の劇伴であった。宮内は、本作品へのオファーはウルトラシリーズを担当していた関係によるものと推測しており、多忙な合間をぬって制作していたと述懐している。伊福部昭など多くの作曲家は、日本万国博覧会の作業で多忙を極めていたという事情もあったとされる。後年、映画音楽評論家の小林淳は、本作品の音楽について宮内が手掛けるウルトラシリーズにも通ずる楽曲ではあったが、主題歌「怪獣マーチ」の影に隠れてしまった印象であると評している。

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