最後の博徒 (1985)
A made man during the height of Hiroshima's yakuza turf war must maneuver through the violence and betrayal inside the criminal underworld.
キャスト
- 松方弘樹 — Masayuki Aratani
- 鶴田浩二 — Takao Sugata
- 江夏豊 — Yoshihiro Omatsu
- 日高澄子 — Matriarch Ishioka
- ガッツ石松 — Daimatsu
- 泉谷しげる — Masaru Ohara
- 苅谷俊介 — Toru Kameishi
- 木之元亮 — Isao Kadoma
- 待田京介 — Tomoda Hisashi
- 誠直也 — Kiyoshi Kawato
- 峰岸徹 — Tetsuo Nozaki
- 岡田奈々 — Michiyo Aratani
豆知識
『最後の博徒』(さいごのばくと)は、1985年11月16日に公開された日本映画。東映京都撮影所製作、東映配給。松方弘樹主演・山下耕作監督。
製作
松方弘樹は、本作が製作された1985年は、勝新太郎と『戦争と平和』というタイトルで、警視庁と山口県下関市の指定暴力団・合田一家の映画を製作予定で、衣装合わせまで進んでいたが、当局から岡田茂東映社長(当時)に圧力がかかり頓挫したと話しているが、時期は松方の勘違いと見られ、『週刊読売』1987年2月1日号に企画が挙がったのは1986年の冬と書かれている。題材はリアルタイムの抗争ではなく、昭和30年代の実話をヒントに、九州進出を目論む広域暴力団と九州・小倉の地元暴力団との抗争を描く、二人のヤクザの対立と友情の物語となる予定だった。松方・勝が主役の二人を演じ、ビートたけしらの競演、鷹森立一監督が告知され、製作費も6ー7億円を投入する大作で、脚本等も順調に進み、岡田社長が題名を『九州ヤクザ戦争』と命名し、1987年1月下旬からクランクイン、1987年5月公開を予定していた。『キネマ旬報』1987年2月下旬号によれば、1985年から企画が挙がり、正式に中止になったのは1987年初めと書かれている。
『戦争と平和』を予定していた枠には『湘南爆走族』/『蜀山奇傅 天空の剣』と『ちょうちん』が入った。松方は「東映京都撮影所には、時代劇とそれから任侠映画という土壌がありますから。それで諸先輩が年々歳をとってくるから、鶴田のおじさん60いくつ、健さん50いくつ、文ちゃんもまた50と、そしたら今度はお前さんの出番だよというところから始まって、去年再度任侠物『修羅の群れ』に東映がトライしたわけです。まぁおかげさまでお客さんも入ってくれたから今年もう1本やってみるかとなったわけです。今は映画の製作本数は少ないですけど、僕に今年8本出演依頼が来たんですが、こういう時代ですから乱作は駄目だと思い、『修羅の群れ』で僕に白羽の矢を立ててくれた俊藤浩滋プロデューサーを始め、一緒にやったスタッフ、皆に義理も仁義も通さないかんですし、今年は映画はこれ1本にしました」等と述べている。
監督の山下耕作は「昭和40年からほとんどヤクザ映画ばかり撮ってましたから、一番手慣れた素材ですけど、実録物は得手じゃないです」などと述べている。また「ヤクザ映画が廃れた要因は藤純子の引退だと思う。女が登場しないヤクザ映画ってないでしょ。女がものすごく大きな要素ですね。一番辛い目に遭ってるのが、今度にしても岡田奈々が演じている女だよね。やくざにしても、一番人間的な面を見せるのが女性に対した時でしょ。それがないとヤクザ映画というのはつまらないと思う。藤純子の存在は大きかったね。今、代わりがいないからね。昔の鶴田、高倉健の年齢に丁度、松方がなってきて、藤みたいなエースがいないのは可哀そうだよね」などと述べている。
主演の松方は本作が製作された1985年4月14日から始まったバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)で、ビートたけしにいじられ、汗ダクダクで笑い転げ、ハンカチを拭く仕草や、甲高い声が女子高生から「カワイイ」と大人気となったが、『仁義なき戦い』のファンはガッカリした。松方は「俳優という職業は1歩外へ出たら、どうしてもひと様の目がありますから、やっぱり知らず知らずの内に演技をしています。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』も、勿論全部芝居です。あれは松方部長を演じないかん訳ですしね。あれは日本テレビの加藤光夫プロデューサーが『松方弘樹がとても面白いから』と起用してくれたものです」等と述べている。
『修羅の群れ』では、野球解説者の張本勲と小林繁が特別出演したが、本作では引退直後の江夏豊と柳田真宏の二人の元プロ野球選手が出演した。江夏は本作で第9回日本アカデミー賞新人賞を受賞。
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